~サ責業務が出来なくてプライドがズタボロ・・・「介護過程」って何?~
<ポイント>
介護福祉士だからということで今の職場でサービス提供責任者(サ責)を任せられている方も多いと思います。
でも、サ責がすべきことや注意点って勉強しましたか?
①2016年度介護福祉士試験(第29回)より前に介護福祉士を取得された方の中には「介護過程」って何?という方もいらっしゃいます。
②サ責として作成するべき書類やその書き方、注意点等を知らずにサ責業務をやっていると、行政の実地指導などでたくさんの指摘をもらってしまう可能性があります。
③ということで、ベテラン介護福祉士の方でも改めて「実務者研修」を受講される方が増えています!
④「今さら・・・」とお恥ずかしがらずに、一緒に勉強しませんか?
皆さん、こんにちは。
土屋ケアカレッジの理事長をさせていただいている吉田政弘です。
今回も土屋ケアカレッジで全国一斉開講しました「実務者研修」についてお伝えしようと思います。
実務者研修の授業を覗いてみると、随分と実技も上手で、見るからに介護超ベテラン!という方をお見掛けするときがあります。
そんな方に「なぜ実務者研修を受けられているのですか?」と質問すると、予想外のお答えが・・・
私が介護福祉士を取った時は実務者研修なんかなくて実技試験がありました。介護福祉士でベテランだからということで今の職場でサ責を任せていただいているのですが、、、私が作った書類が笑いのネタになってまして・・・
私、学校を卒業したら自動的に介護福祉士の資格がもらえたんです。介護エリートということで現場では重宝されてきましたが、サ責になった瞬間から恥ずかしいことばかりで・・・
そうなのです。
今でこそ実務経験ルートで受験する場合、介護福祉士の資格は
「実務経験3年以上」+「実務者研修」で受験資格を得て、「筆記試験」に合格すれば取得!
となっていますが、2016年度より前は
「実務経験3年以上」で受験資格を得て、「筆記試験」と「実技試験」に合格すれば取得!
となっていました。
この頃の「実技試験」はまさに難関だったと聞いており、この頃に取得された方には敬意が絶えません!
また、専門学校等を卒業すれば自動的に介護福祉士の資格が取得できるという学校もありました。
そのように介護福祉士資格を取得された方の中には
介護過程って、、、、何でしたっけ、、、?
という方もいらっしゃいます。
それもそのはず!
「実務者研修」が誕生したのが2013年。
そして、2016年度の介護福祉士試験から、「実務者研修」を取得すれば(難関の?)「実技試験」が免除されるようになり、受験生の大半の方が「実技試験免除」方式での受験(=「実務者研修」の介護過程を勉強してからの受験)だったようです。
したがって、2016年度より前に介護福祉士を取られた方は「介護過程」という言葉が今ほど明確に叫ばれておらず、
「何でしたっけ?」となる方がいるのは当然です。
また、そのような方がサービス提供責任者を任された時に書類作成の注意点やポイントを踏み外してしまうのも当然ではないでしょうか。
そもそも「介護過程」とは何でしょうか?
土屋ケアカレッジが利用させていただいている中央法規のテキストによりますと、
「ケアマネージャーが作成したケアプランをふまえて、介護職の視点にもとづいたアセスメントを行い、介護計画を立案し、具体的な介護を実施」する過程。
利用者が希望する生活の実現に向けて、意図的な介護を展開するためのプロセスを介護過程といいます。
となっています。
まさに実務者研修ではこの
ケアマネさんからケアプランを受けての、「アセスメント→計画の立案→実施→評価」というプロセスを重点的に勉強しています。
ここで陥りがちなベテラン介護福祉士サービス提供責任者の方の失敗談は、
①ケアマネさんより私の方がこの利用者に詳しいから!という意気込みから、ケアプランにない項目を「計画の立案」の時に入れてしまう。。。
②計画書の作り方が分からないので、ケアプランで求められている支援内容を全て満たしていないような計画書を作ってしまう。。。
③介護職がやってはいけないような支援内容(マッサージや医療行為等)を計画書に入れてしまう。。。
④支援の実施記録や評価の時に「適切ではない」表現で記録してしまう。。。
などなど、、、
「介護過程」は普段介護職として当たり前にやっているようなことですが、サービス提供責任者として計画を立案したり評価を行う時には多くの注意点やポイントがあります。
ここを踏み外してしまうと、毎日利用者さんのことを考えて一生懸命している現場支援やサ責業務が、最悪の場合、行政からの指摘等を受け、結果的に利用者さんの生活に影響を及ぼしてしまうという事態も考えられます。
私たちが提供している介護サービス事業でも、利用者さんの生活を守るため、この点は特に注意しています!
このような動機から、冒頭でもお話した通り、最近ではベテラン介護福祉士の方でも改めて「実務者研修」を受講される方が増えてきています!
そのような方の中には
「今さらで大変お恥ずかしいのですが、、、、」と自己紹介をされる方が多いですが、
私は逆にベテランのプライドもある中で、それよりも利用者さんの生活の質の維持・向上のためにというお志で
「実務者研修」を再勉強のために受講されるお姿に、同業者として誇らしさを感じてしまいます!!
その他にも、介護福祉士の方が実務者研修を受講される動機としては
・自己流になってしまっている実技を見直したい!
・ICFってよく聞くのですが、何のことか分からなくて・・・
というものもあります。
この点についてはまた別の機会にでもお話できればと思います!
既に介護福祉士資格をお持ちの方でも、ご遠慮なく、土屋ケアカレッジ「実務者研修」のご受講を検討していただければ幸いです!
お気軽にお問い合わせください!