介護福祉士国家試験を受験するためには申し込みが必須です。
しかし、申し込み方法や手続きが複雑なため、難しいと感じる方も少なくありません。
この記事では、介護福祉士国家試験の申し込み方法について、注意点なども踏まえながら説明します。
介護福祉士国家試験の申し込み方法は2通り
介護福祉士国家試験の申し込み方法は、郵送とインターネットの2通りがあります。
初めて介護福祉士国家試験を受ける方は郵送の申し込みしかできませんが、介護福祉士国家試験の受験が2回目以降となる方は、インターネットからも申し込みができます。
それぞれの申し込み方法の流れを以下で詳しく説明します。
介護福祉士国家試験の申し込み方法① 郵送での申し込み
- 受験の手引きを請求する
- 受験の手引きに同封されている書類への記入を済ませ、添付書類を用意する
- 受験料の支払いをする
- 郵送にて申込書類を提出する
4つの流れの詳細を説明します。
1.受験の手引きを請求する
まずは、受験の手引きを請求します。受験の手引きはインターネットまたはハガキで請求することができます。
インターネットで請求する場合は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページから請求ができます。
介護福祉士国家試験の詳細は毎年7月上旬に発表されます。その時に受験の手引き請求に関する情報とハガキの書き方が掲載されます。往復はがきは使用できませんので注意しましょう。
2. 受験の手引きに同封されている書類への記入を済ませ、添付書類を用意する
受験資格によって必要書類は様々ですが、受験資格に関わらず共通して準備すべき必須書類は下記の3つです。
- 受験申込書
- 受験手数料払込受領証貼付用紙
- 受験用写真等確認表
その他の必要書類は、受験区分毎にそれぞれ異なりますので、自分の受験区分と必要な書類について各自確認が必要です。
3.受験料の支払いをする
受験の手引きに払い込み書が同封されていますので、指定のコンビニエンスストアなどで支払いを済ませます
4.郵送にて申込書類を提出する
必要書類が準備できたら郵送で申込書類を提出します。
提出の際は郵便局から簡易書留で郵送しましょう。
簡易書留は追跡ができ、書類の紛失など届かなかった際にいち早く気づくことができます。
申込書類提出後、受験票が12月より順次発送されます。
介護福祉士国家試験の申し込み方法② インターネットでの申し込み
介護福祉士国家試験の受験が2回目以降の方はインターネットから申し込みができます。
受験の手引きを請求する必要はありません。インターネットで必要情報を入力し、受験料を支払うと申し込みが完了します。以下で詳細を説明します。
1.インターネットで必要情報を入力
インターネットでの入力情報は以下の項目が必要になります。
- メールアドレス
- 過去の試験の受験票または結果通知に記載された「過去の受験回」と「受験番号」 ※複数回受験した場合は最新の受験回と受験番号が必要
- 顔写真データ
- クレジットカード番号 ※クレジットカードで受験料を支払う場合
2.受験料の支払いをする
受験料はクレジットカード決済または指定のコンビニエンスストア等で支払います。
必要情報を入力、受験料を支払うと申し込みが完了します。受験票は12月より順次発送となります。
インターネットで必要事項を入力後、過去に受験資格が確定していないと判定された場合はインターネットでの申し込みができません。その場合は、郵送での申し込みをしましょう。
また、受験番号が分からず申し込めない場合は、社会福祉振興・試験センターに問い合わせましょう。
問い合わせ先)社会福祉振興・試験センター 国家試験情報専用電話案内
https://www.sssc.or.jp/about/access.html
介護福祉士国家試験の申し込みに必要な書類
初めて介護福祉試験を受験する方は、受験の手引きに沿って必要書類を準備します。
すべての方に共通して必須となる書類は以下3つです。
- 受験申込書
- 受験手数料払込受領証貼付用紙
- 受験用写真等確認表
これらの書類は、受験の手引きに同封されています。
また、記入の仕方や受験料の支払い方法、写真の規格などについても、受験の手引きに細かく記載されています。焦らずしっかりと確認しながら、不備のないように必要書類を準備しましょう。
受験資格区分によって必要書類は異なる
上記で紹介した3つの必須書類のほか、受験資格の区分毎にその他書類の提出が必要になります。
受験資格の区分は7つに分類されていますので、自分に当てはまる区分でどのような書類が必要となるのか確認しましょう。受験資格には、多くの区分があるため、自分がどの区分に当てはまるか分からないこともあるでしょう。その場合、養成施設や研修を受けた事業所に問い合わせをしましょう。
また、社会福祉振興・試験センターのサイトには、受験資格のルート図が掲載されていますので参考にすると良いでしょう。
確認先)社会福祉振興・試験センター 受験資格ルート
その他書類が必要となるケースもある
介護福祉士国家試験の申し込みで必須となる3つの書類と受験資格の区分ごとに必要となる書類の他に、さらに提出書類が必要となるケースもあります。
複数の事業所で研修を受けたり、結婚等により氏名が変わったりした場合など、ケースは様々です。
受験の手引きをしっかりと確認し、必須書類だけでなく、他にも必要な書類がないかを確認しましょう。
介護福祉士国家試験の申し込みについてよくある質問
介護福祉士国家試験の申し込みについてよくある質問をまとめました。
介護福祉士国家試験の申し込みに失敗する人も実際にいる
介護福祉士国家試験の申し込みを期限内に終えられず、受験ができなかったという声がネット上には上がっています。申込締め切りギリギリに書類を提出し不備があったために、受験ができなかったというケースです。
不備があっても対応できるよう、早い時期に申し込んでいたら、期間内に再度申し込みをすることができます。
書類の不備は返送されるようになっていますが、返送されるまで時間がかかります。申込書類が殺到する前の受験受付開始時期の直後であれば、返送されるまでの時間も短くなると言われています。
介護福祉士国家試験の申し込みは時間に余裕をもって
介護福祉士国家試験の申し込み手続きは、とても複雑です。そのため、申し込み手続きをする際は、時間に余裕を持って早めの行動を取ることが非常に大切になります。
受験資格の区分によって必要書類が多く、準備に時間がかかることが考えられます。郵送での手続きの場合は特に、できるだけ早めに受験の手引きを請求し、準備をしていきましょう。また、必要書類の提出する際の郵送にもタイムラグが発生することを忘れてはいけません。申し込み期間に確実に届くよう、申込書類は早めに郵送しましょう。
過去に介護福祉士国家試験を受けた方はインターネットでの申し込みができますが、場合によってはインターネットでの申し込みができない可能性もあります。郵送の手続きとなっても間に合うよう、逆算して準備を進めてください。
実務経験の証明証取得に注意
実務経験の証明書を取得する際には、過去の勤務先への問い合わせ対応などが必要になる場合もあります。
過去の勤務先から証明を取得するのに手間取ってしまうというケースも多いので、時間に余裕をもって準備を進めていただくことをおすすめしています。
実務経験ルートの方は実務者研修をもう一度確認
実務研修ルートで介護福祉士を目指す方は、実務者研修の取得(受講)が必須になります。
まだの人は見込証明証でも大丈夫なのですが、いずれにせよ、実務経験ルートで介護福祉士を取得するためには、実務者研修を避けて通ることはできません。
今一度、実務者研修について確認をしておきましょう。
参考)実務者研修について
ミスなく介護福祉士の申し込み手続きを済ませ合格を勝ち取ろう
今回は介護福祉士国家試験の申し込み方法についてご紹介しました。
ひとつひとつ確実に準備を進めていけば、不備があって返却されるということはありません。しかし、特に初めて受験される方には、申込手続きが複雑に感じられ、手間取ることもあることでしょう。
受験資格の区分によって必要書類が多く、準備に時間がかかることもあります。
また、書類の不備やインターネットで申し込みできなかった場合に備えて、早め早めの行動が非常に大切になります。
焦って手続きを済ませてしまうと、思わぬミスをしてしまう可能性があります。いくら受験対策をしようと、申し込み手続きで失敗してしまうと、次の試験までまた1年間待たなければなりません。
情報を素早くキャッチすること、そして早めに動きだすことを意識しましょう。
学校やスクールで学んでいる場合は、先生や講師・周りの友達が情報を教えてくれたり、相談に乗ってくれたりするので、申し込みの際のミスも防ぎやすくなります。特に働きながら一人で受験対策をして、さらに試験の準備をするのは思っている以上に負担がかかります。
すべきことを教えてくれる環境に身を置き、早めに確認・行動することで時間にも心にも余裕が生まれます。余裕が生まれると、提出書類の準備だけではなく、受験勉強にも落ち着いて取り組めるようになるでしょう。介護福祉士の合格を勝ち取るために、そういった自分に合った環境を整えることも非常に大切になります。