介護職員初任者研修の最後に受ける「介護職員初任者研修試験」。
この試験に落ちると介護職員初任者研修が取得できません。
講義内容を復習したり、過去問を解いたりしても「落ちるんじゃないか」と不安に思う方も少なくないでしょう。
介護職員初任者研修を取得するために、130時間もの講義を受けるわけですから、最後の試験にも必ず合格したいところです。
今回は、介護職員初任者研修試験の不安が解決できるように、試験内容や合格率、難易度について解説します。
加えて介護職員初任者研修試験の勉強方法・対策も紹介していきます。
介護職員初任者研修試験の問題内容
介護職員初任者研修試験は、厚生労働省の指針をもとに各都道府県がガイドラインを作成しています。
そのガイドラインに基づき、各スクールで介護職員初任者研修試験を作成します。
スクールによって出題内容、出題数、出題形式の配分が異なり、試験時間はおおよそ1時間です。
介護職員初任者研修試験には以下のような問題が出題されます。
1.科目に沿った問題が出題される
2.問題数はスクールにより差がある
3.出題形式は選択式と記述式がある
上記3点を順に詳しく説明します。
1.科目に沿った問題が出題される
介護職員初任者研修試験は、講義で学ぶ科目に沿った内容が出題されます。
科目は以下の9科目になっています。
①職務の理解
②介護における尊厳の保持・自立支援
③介護の基本
④介護・福祉サービスの理解と医療の連携
⑤介護におけるコミュニケーション技術
⑥老化の理解
⑦認知量の理解
⑧障害の理解
⑨こころとからだのしくみと生活支援技術
また、「講師がポイントといったところが出題された」という声もあります。
講師がポイントと言い強調しているところや、繰り返し伝えている内容を今一度復習しましょう。
2.問題数はスクールにより差がある
厚生労働省から問題数について特に指定はなく、スクールによって問題数は50問、80問と様々です。
通っているスクールで出題される問題数は、スクールの過去問集から想定することができます。
講師から問題数について事前に教えられることもあります。
また、職場の人や知り合いが、以前同じスクールに通われていたら、介護職員初任者研修試験の問題数について聞いてみるのも良いでしょう。
3.出題形式は選択式と記述式がある
出題形式は選択式と記述式があります。
配分としては、選択式の問題が多く、記述式の問題が少ない傾向にあります。
出題形式に関しても、通っているスクールの過去問集にて比率が分かったり、講師から教えられたりすることがあります。
介護職員初任者研修試験の合格率は90%以上
介護職員初任者研修試験の合格率は90%以上といわれています。
講義で学んでない内容は出題されないので、合格しやすい試験となっています。
合格ラインは100点満点中70点以上です。
スクールによって出題数が異なるため、点数配分も異なります。
点数配分が分からない中、苦手な科目を後回しにするのはリスクが高くなります。
どの科目も均一に勉強すると安心です。
介護職員初任者研修試験は難しくない
介護職員初任者研修試験の難易度は高くはありません。
試験内容は講義内容から出題され、合格率は90%以上とほとんどの方が合格できる試験です。
ふるいにかける試験ではありません。
試験は講義内容が理解できているかの確認です。
勉強すれば介護職員初任者研修には合格できるようになっており、比較的簡単な試験だと言えるでしょう。
焦らずコツコツと勉強しましょう。
介護職員初任者研修試験に落ちたとしても再試験あり
介護職員初任者研修試験に落ちる方ももちろんいますが、落ちても再試験を受けることができます。
「落ちたら初任者研修が取得できない」というわけではないので安心しましょう。
不合格となっても、一度試験の雰囲気や問題を解くことを経験しているので、2回目は1回目よりも試験に備えることができます。
また、苦手な分野が分かるので、どこに集中して勉強したら良いのかも分かります。
再試験はスクールによって追加料金となるところもあります。
詳細は、通っているスクールに確認しましょう。
介護職員初任者研修試験の過去問を解く場合の注意点
介護職員初任者研修の過去問を解く際に注意したいのが、回答を丸暗記しないことです。
過去問を何度も解いていくと「この問題の回答はこれだ」と、問題を見た瞬間から回答が分かるようになります。
暗記した回答が正解していることに満足していると、とても危険です。なぜなら、過去問が初任者研修試験にそのまま出題される可能性は低く、文章の言いまわしや選択式の回答の候補など、どこかが異なっているからです。
問題の回答がなぜその回答になるのか、理解ができていないといけません。
また、選択式回答の「選択肢」は勉強するポイントです。回答と似ている選択肢だったり、科目で学んだ言葉の選択肢だったりするからです。選択肢から勉強をひろげ、知識をつけることでより合格に近づきます。
介護職員初任者研修試験に合格するための事前準備・対策
介護職員初任者研修試験に合格するためには、講義内容を復習すること、過去問を解くことが必須です。
試験内容は講義で勉強する内容なので、真面目に講義を受け、復習することが試験対策に直結します。
特に講師がポイントと言っていたところはよく復習するようにしましょう。
また、過去問を解くことで出題傾向や自分の苦手分野が分かります。苦手分野が分かれば、勉強の配分を苦手分野に費やすことができます。
さらに、過去問を解くことで、試験問題に慣れ、試験当日の混乱を避けることもできます。
試験前日の夜は、当日に備えてよく眠りましょう。
寝不足は集中力低下の要因になり、試験で実力が発揮できないといった事態に繋がりかねません。
介護職員初任者研修試験当日の準備・対策
試験当日は焦らず、落ち着いて試験に挑みましょう。
試験時間は1時間です。
制限時間内にすべての問題が解けるよう時間配分に注意が必要です。
分からない問題は後回しで良いので、分かる問題から解きましょう。
後回しにした問題は、後から見た時に分かりやすいよう問題用紙にマークをつけておきましょう。
また、分からない問題は文章に線を引いたり矢印を書いたりすると、解けることもあります。
回答箇所を間違えないように、よく確認することも大切です。
介護職員初任者研修試験に備えて勉強し合格しよう
今回は介護職員初任者研修試験の内容について紹介しました。
介護職員初任者研修試験は講義内容を理解し、過去問を解けば合格できる内容となっています。
難易度は高くないので、勉強すれば合格に近づきます。
しかし、自分の身になる勉強方法でないと合格できません。
科目の内容が理解できているのか、講義内容を振り返ったり、問題集を解いたりして自分の知識を確認し、合格を目指しましょう。