介護の知識と技術が学べる、初任者研修と実務者研修。
資格取得を考えている方の中には「初任者研修と実務者研修どちらを受けたらよいのか」と悩まれている方がいるでしょう。
今回は「初任者研修と実務者研修どちらを受けたらよいのか」を中心に「あなたの状況と希望に合った資格」について紹介します。
初任者研修と実務者研修はどっちがいい?
初任者研修と実務者研修どっちを受けたらよいのかというと、人によって異なります。なぜかというと、初任者研修と実務者研修は受講目的や内容・時間・料金も異なるからです。
各研修の特徴を紹介します。
初任者研修
初任者研修は介護の入門資格ともいわれ、介護の基礎的な知識・技術を学びます。
2012年に廃止されたホームヘルパー2級に相当するものです。
取得すると在宅で働くことが可能となり、働く場所の選択肢が増えます。
資格取得にかかる期間は最短で1ヶ月。料金はスクールによって異なりますが、おおよそ6万~8万円かかります。
実務者研修
実務者研修は初任者研修の内容に加え、高度な知識・技術を学びます。
2012年に廃止されたホームヘルパー1級に相当するものです。
研修では、痰の吸引や経管栄養といった医療的ケアも学び、医療的ケアを必要としている方がいる在宅・施設・デイサービス・病院など、多くの場所で活躍できます。
資格取得にかかる期間は約4ヶ月。料金はスクールによって異なりますが、おおよそ10万~20万円かかります。
痰の吸引や経管栄養は、実務者研修ができるまでは医師や看護師しかできませんでした。しかし、在宅で医療的ケアのニーズが高まったことで、実務者研修で学び資格を取得した方でも可能となりました。
人によってどちらを受けるかは異なること、各研修の特徴を説明しましたが「自分がどちらを受けたらよいのか分からない」という悩みもあるでしょう。今のあなたの状況や希望から、どちらの資格を取得したらよいのかを紹介します。
初任者研修の資格を取得したほうがよい人
初任者研修は基礎的な介護の知識・技術が学べ、実務者研修よりも短期間で料金を抑えて受講可能です。
初任者研修の資格を取得したほうがよい人を紹介します。
1.基礎的な介護の勉強がしたい人
2.段階的に勉強したい人
3.介護の資格を短期間で取得したい人
4.料金を抑えて資格を取得したい人
順に紹介します。
1.基礎的な介護の勉強がしたい人
介護未経験であったり、介護士の勤務を始めて日が浅かったりすると「基礎的な勉強からしたい」と思われる方がいます。
初任者研修は基本的な介護の知識・技術を学ぶことができるため「まずは基礎から」という方は初任者研修がよいでしょう。
2.段階的に勉強したい人
初任者研修は「基礎的なことを学んだ後に、高度な内容を学びたい」という段階的に勉強したい人にもおすすめです。
なお、初任者研修と実務者研修のセット受講が可能なスクールがあります。セット受講は、各研修を別で受講するよりも料金を抑えられます。
両方の受講を考えている方は、セット受講があるスクールを選びましょう。
参考までに、土屋ケアカレッジの各研修の受講料とセット料金を以下に記載しました。
【土屋ケアカレッジの研修受講料】
・初任者研修の受講料 85,000円
・実務者研修の受講料 96,000円
・初任者研修と実務者研修の合計受講料 181,000円
・初任者研修+実務者研修セットの受講料 99,000円
3.介護の資格を短期間で取得したい人
早く介護の資格を取得したい人には、初任者研修がよいでしょう。
就職希望先の要件や、勤務されている職場によっては、なるべく早く資格が必要な場合があります。
資格取得にかかる期間は、初任者研修の最短コースを設けているスクールではおおよそ1ヶ月。実務者研修は資格取得までに約4ヶ月かかります。
初任者研修は実務者研修よりも短期間で取得可能です。
4.料金を抑えて資格を取得したい人
料金を抑えて資格を取得したい人は、初任者研修のほうがよいでしょう。
初任者研修の資格を取得すれば、資格をいかして介護の現場で幅広い業務をこなすことができます。
ちなみに、実務者研修は後にお金に余裕ができてからでも受講できます。
実務者研修の資格を取得したほうがよい人
実務者研修は、初任者研修の受講内容に加えて高度な介護知識と技術を学びます。
受講内容と時間は初任者研修よりも多く、資格取得までにかかる期間はおおよそ4ヶ月です。
実務者研修の資格を取得したほうがよい人を紹介します。
1.高度な知識・技術を身に付けたい人
2.重症介護に興味がある人
3.介護の実務経験がある人
4.給料アップ・キャリアアップしたい人
5.受講料が支払える人
順に紹介します。
1.高度な知識・技術を身に付けたい人
介護の高度な知識・技術を身に付けたい人は、実務者研修の受講がおすすめです。
実務者研修の資格を取得することで、対応できるクライアントが増えるため、活躍できる場が広がります。
吸引や経管栄養といった、介護の現場で高まっているニーズにこたえることができます。
2.重症介護に興味がある人
重症介護に興味がある人は、実務者研修を受講しましょう。
重症の方に介護サービスを提供するには、実務者研修の知識と技術が必要です。吸引や経管栄養といった医療的ケアを必要とされるクライアントが多くいるため、実務者研修の資格を取ることで役立つ人材として重宝されるでしょう。
会社によっては、就職してから研修を受ける機会があるところもあります。
3.介護の実務経験がある人
実務者研修は介護の実務経験がある人にもおすすめです。
3年以上の実務経験がある方は、実務者研修の資格を取得することで介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。3年以上の実務経験がない人でも「いずれ介護福祉士国家試験を受けたい」と考えているのであれば、実務者研修を受講するとよいでしょう。
4.給料アップ・キャリアアップしたい人
実務者研修の資格取得は給料アップ・キャリアアップに繋がります。
資格を取得することにより提供できるサービスが広がるため、介護報酬が増え給料アップに繋がります。
また、介護の求人要件に「実務者研修」を記載している企業があり、条件によってはキャリアアップしやすくなるでしょう。
5.受講料が支払える人
研修の受講にはお金がかかるため、受講料が支払えるかは大事なポイントです。
実務者研修にかかる料金はスクールによりますが、目安はおおよそ10万~20万円と決して安くはないです。
初任者研修は約6万~8万円のため、実務者研修よりも料金を抑えて受講できます。
実務者研修を受講したい意欲があり、支払い可能であれば実務者研修の受講をおすすめします。
初任者研修と実務者研修はどっちが上
初任者研修と実務者研修の資格について「どっちが上?」という疑問を抱いている方がいます。
初任者研修と実務者研修を比較すると、実務者研修のほうが受講内容は多く、取得にかかる時間も長く、料金も高いです。
よって、受講内容・時間・料金の視点では、実務者研修が上といえるでしょう。
研修で学ぶことでよいサービスが提供できる
どちらの研修も、学ぶことでよい介護サービスが提供できます。
アテンダントが知識や技術が身についていない状態では、クライアントに適切な介護ができないことや、事故につながるリスクもあるでしょう。介護は病気を抱えている方に携わる命に関わる仕事のため、研修での的確な学びは必要です。
知識と技術を身につけることで、クライアントに安全なサービスを提供できます。そして、自分もクライアントもお互いが安心できるでしょう。
初任者研修と実務者研修どっちを受講するか考えよう
今回は「初任者研修と実務者研修どっちを受けたらよいのか」について紹介しました。
人によってどっちを受けたらよいのか異なります。あなたの状況や希望に合わせて選択ができるとよいでしょう。どちらも受講することで、よい介護サービスが提供できます。
本記事で紹介した「各研修の資格を取得したほうがよい人」を参考に、受講について考えてみてください。
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