ガイドヘルパーとはどんな職業?どうやってなるの?向いている人の特徴を紹介!

介護施設で利用者さんとのお出かけや買い出しが楽しいと感じている人は、移動支援を行う「ガイドヘルパー」が向いているかもしれません。

ガイドヘルパーは、利用者さんのペースに合わせて支援ができる、とてもやりがいのある仕事です。

今回はガイドヘルパーとはどんな職業なのか詳しく紹介していきます。また、仕事内容やガイドヘルパーになる方法も併せて紹介していきますので、ガイドヘルパーの仕事に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

ガイドヘルパーとは?

ガイドヘルパーは、障害を抱えている方の移動支援を行う人のことを意味します。

移動支援とは、1人で外出や移動が困難な方の支援をしたり、移動介助や移動支援、移動先の手続きを利用者と一緒に行ったりする仕事です。

病院の通院、買物、銀行や市役所の手続きなどを行う際に利用する利用者さんが多いです。

ガイドヘルパーの仕事内容

ガイドヘルパーの仕事内容は以下の通りです。

  1. 行動支援
  2. 同行支援
  3. 全身性障害支援

それぞれ順に詳しく解説します。

同行支援

主に視覚障害を抱えている利用者さんに対して行われます。

視覚障害を抱えている方の外出に付き添い、必要に応じて移動先での文字の読み書きなどの代行をします。

また「この先階段です」「ドアがあるので、ちょっと開けますね」「水溜りがあるので気をつけてください」など、周りの状況を利用者さんに伝え、安心して外出ができるように支援します。

行動支援 

知的障害・精神障害を抱えている方の外出の為の身の回りの困り事などを支援する仕事です。

外出の移動支援、状態に応じて移動介助や排泄介助なども行います。

また、知的障害や精神障害を抱えている方の中には、外出先で周りとのコミュニケーションを取るのが難しかったり、その場に適した行動をするのが難しかったりする場合があるため、ガイドヘルパーが環境に配慮したり、周りの理解を得たりといった支援を行う必要があります。

全身性障害支援

脳性麻痺など全身に渡る障害を抱えており、常に車椅子で生活している方の外出や移動を支援する仕事です。

自分で歩けない利用者さんの場合は、車椅子を押して移動を支援します。自分で歩ける利用者さんの場合は見守り、必要に応じて手や肩を貸すなどの軽介助を行います。

また、利用者さんは横断歩道を渡るのに時間がかかるため、無事に渡れるように、安全を確保する必要もあります。

外出先での排泄介助や移乗介助も行います。

ガイドヘルパーになるには?

ガイドヘルパーになるには、前述した3つの障害別に資格を取得する必要があります。

3つの資格は以下の通りです。

  1. 同行援護従業者養成研修
  2. 全身性障害者ガイドヘルパー研修
  3. 行動援護従業者養成研修

研修内容や研修時間はそれぞれ異なりますが、どれも3日〜5日で取れる資格です。

どの資格も修了試験がないため、講義と実技の講座を修了することで資格を取得できます。

ガイドヘルパーに向いている人の特徴

次に、ガイドヘルパーに向いている人の特徴を紹介します。

ガイドヘルパーに向いている人の特徴は主に4つあります。

  1. 人と関わることが好きな人
  2. 臨機応変に対応でき柔軟性のある人
  3. 事前準備ができる人
  4. 利用者さんのペースに合わせて支援を行いたい人

順に詳しく解説していきます。

人と関わることが好きな人

利用者さんとお話をしたり、一緒にお散歩や買い出しをするのが好きな人はガイドヘルパーに向いているでしょう。

外出する際に、会話やコミュニケーションを取らずに黙々と歩いていると、雰囲気が気まずいと感じる利用者さんも少なくありません。明るく楽しく外出できると、利用者さんも喜んでくれます。

また、外出先では店員などと会話をする機会もあります。利用者さんだけでなく、周りの方ともコミュニケーションを取れる人は向いているでしょう。

臨機応変に対応でき柔軟性のある人

外出先で、利用者さんが体調を崩してしまったり、転倒事故が起こったりする可能性もあります。

事故などが起こってしまった際、パニックにならず適切な対応を行える方はガイドヘルパーに向いているでしょう。

また、道に迷ってしまったり、行き先のお店が閉店していたりと、さまざまなハプニングが起こる可能性もあります。

ハプニングが起こった際に、不安な気持ちを顕にしてしまうと、利用者さんも不安になってしまったり、不穏になってしまったりします。

思わぬトラブルやハプニングが起こってしまった場合は、冷静な判断で臨機応変に対応することが大切です。

事前準備ができる人

思わぬトラブルやハプニングが起こらないためにも、あらかじめ外出先の情報や経路を調べることが大切です。

また、利用者さんが抱えている障害についても下調べをしておくと、移動支援をスムーズに行えるでしょう。余裕があれば、利用者さんの性格や趣味、好きなこともあらかじめ調べておくと、移動中の会話も弾み、利用者さんに楽しい時間を過ごしてもらうことができます。

一方で「なんとかなる」という行き当たりばったりな性格をしている方は、あまり向いていないといえるでしょう。

利用者さんのペースに合わせて支援を行いたい人

介護施設では事務作業や掃除など、介護以外の仕事も任されるため「もう少し利用者さんのペースに合わせた介護をしたい」と考える方も少なくないでしょう。

ガイドヘルパーは個人と直接関わるため、利用者さんのペースに合わせた支援ができます。

「他の仕事のことを考えずに、利用者さんのペースに合わせて支援をしたい」と思っている方にとっては、向いているでしょう。

資格を取得してガイドへルパーを目指そう!

今回は、ガイドヘルパーの仕事内容やどうやってガイドヘルパーになるのかを紹介しました。

ガイドヘルパーの仕事は、障害を抱えている方の移動支援を行う仕事です。

介護施設で働いて「利用者さんとお散歩に行ったり、買い出しに行ったりするのが楽しい!」と思ったことのある方にとっては、働きがいがあり、ぜひ目指してみようと思える職業ではないでしょうか?

ガイドヘルパーになるには、本記事で紹介した3つのうち、いずれかの資格を取得しなくてはいけませんが、どの資格も2日ほどで取得でき、修了試験もないため、挑戦しやすいでしょう。

移動支援に興味がある方は、ぜひガイドヘルパーを目指してみませんか?

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