介護福祉士実務者研修には、医療的ケアの項目が含まれています。
近年の日本においては、人口比率における要介護クライアントの割合が増加の一途を辿っており、特に医療的ケアのニーズも高まっています。
しかしながら医師免許や看護師資格が必要なはずの医療行為を、なぜ介護職員が担当することができるのでしょうか。
今回は実務者研修に含まれる医療的ケアの詳細と、大阪府難波でお得に実務者研修を受講できるおすすめの介護資格スクールをご紹介していきます。
実務者研修科目の「医療的ケア」
実務者研修の受講にあたっては、20科目450時間の履修が必要になります。
一般的には自宅学習とスクーリング(教室への登校)学習を組み合わせて、規定の時間分の学習に取り組みます。
実務者研修の修了時には筆記試験や実技試験が義務として設定されている訳ではありませんが、特に医療的ケアにクライアントの命に直結する部分です
そのため医療的ケアの1科目に50時間という長い時間が設定されており、しっかりと学んでいくことになります。
医療的ケアの学習内容
実務者研修に含まれる科目の一つである医療的ケアの授業内では、どのような勉強をしていくのでしょうか。
実務者研修のなかで学ぶ医療的ケアとは、主に経管栄養と喀痰吸引の概要と実施手順の確認、保険医療制度の確認とチーム医療、クライアントの尊厳、救急蘇生法や感染予防といった内容で構成されています。
経管栄養とは
経管栄養は、口から食事を摂ることが難しいクライアントや、誤嚥の危険性が高いクライアントが生命を維持するための栄養を補給するための方法です。
特に介護を必要とする状態のクライアントの場合、加齢や病気に伴って口回りの筋肉が衰えてきたり、嚥下機能が弱ってきていたりという背景から、経管栄養の利用をはじめるケースが多々あります。
経管栄養の処置を希望すると、胃・腸・鼻といった部位にチューブやカテーテルを通し、クライアントの体内に直接的に栄養剤を注入していきます。
2014年度までは医師もしくは看護師でないとこの処置を行うことはできませんでしたが、2015年度以降は一定の条件下において、介護職員による経管栄養の処置が認められるようになりました。
実務者研修のなかでは高齢者や障害児に経管栄養の処置を施す際の手順に加えて、経管栄養そのものの概要や安全確認・急変時の対応などを学びます。
喀痰吸引とは
喀痰吸引は、口や鼻、気管カニューレなどの内部に溜まってしまった唾液や鼻水、痰などを機械で吸いだす医療行為です。
人間は年齢を重ねると嚥下機能や喉の筋肉が徐々に衰えてしまい、食べ物はもちろんのこと、唾液や鼻水などを自分の力で排出することが出来なくなってしまいます。
そういったクライアントのサポートを行うのが、喀痰吸引です。
喀痰吸引も経管栄養と同様に、2015年度からの社会福祉士及び介護福祉方去発展の改正に伴って、一定の条件下における介護職員の喀痰吸引処置が可能となりました。
実務者研修内では、高齢者や障害児に対して喀痰吸引を行う際の留意点や実際の手順をしっかりと確認していきます。
またアテンダントとして従事する上で必要不可欠な報告・記録の手順なども丁寧に確認していきます。
実務者研修の修了後に医療的ケアを担当できるの?
50時間を使ってしっかりと学習する医療的ケアですが、実務者研修を修了しただけでは医療的ケアをクライアントに提供することはできません。
あくまで実務者研修内で学ぶのは医療的ケアに対する知識と手順が中心です。
実際にクライアントに提供する技術として医療的ケアを身につけるためには、実務者研修の修了後に、喀痰研修を実施している登録研修機関で実地研修を受けなくてはいけません。
また登録研修機関での実地研修の後には、住民票がある都道府県に「認定特定行為業務従事者」の登録を行いましょう。
実際にアテンダントがクライアントに対して医療的ケアを提供するためには、自分自身が認定特定行為業務従事者として登録されていることと、医療的ケアを提供する事業所、つまり勤務先が登録特定行為事業者としての認可を受けていることが絶対条件となります。
また医療従事者ではないアテンダントがクライアントに対して医療的ケアを行う際は、医師の指示をふまえて作成した業務計画書を医師や看護師、クライアントやその家族と共有し、医師の指示や喀痰吸引等の手順、緊急時の対応方法などについてクライアントや家族に説明し、安全に喀痰吸引等を実施することについて、理解や同意を得る必要があります。
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そのため実際の現場で得た知識を中心とする質の高い実務者研修を提供するのはもちろんのこと、実務者研修終了後に医療的ケアの実地研修を希望されている場合は、土屋グループ内の登録研修機関をご紹介することが可能です。
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実務者研修に含まれる医療的ケアについてご紹介いたしました。
医療的ケアは実務者研修のなかで学ぶだけではクライアントに対して実際に提供することはできないものの、今後アテンダントとして働くなかで必ず必要になってくる知識です。
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