私が福祉業界へ足を踏み入れたきっかけ
土屋ケアカレッジ 校長 宮本武尊
皆様、こんにちは。
土屋ケアカレッジで校長をさせていただいてる宮本武尊と申します。
ご挨拶を兼ねて私が福祉業界へ足を踏み入れたきっかけを少しお話させていただきます。
私は7年前、本校でも開講している重度訪問介護従業者養成研修統合課程を別の会社で受講したのが業界デビューのきっかけでした。
それまでは無資格未経験だったし、介護=施設での高齢者介護をイメージしていたので、そのギャップにまず驚きました。
重度訪問介護従業者養成研修統合課程は3日間合計21時間のプログラムで構成されたカリキュラムを修了することで資格を取得することができます。
障がい当事者たちよる障がい者運動の歴史と併せて障がい福祉制度の成り立ちを知り、戦後から現代まで障がいを抱える方達がどのようにして地域で暮らしてきたかを学ぶ講義から始まり、実技演習では様々な障がい特性を理解しながらその特性に合わせた技術を習得するため、実際の現場のリアルに基づいた内容で行いますので、不安も解消でき即日現場で役立たせることができます。
また、現役の指導看護師のもと人工呼吸器の装着や胃ろうを造設している方に対して医療的ケアを実施する為、介護の枠を越え医療の基礎知識、技術を習得して、介護×医療のハイブリッド人材に成ることができます。
難病、身体、知的、精神等、医療モデルの障がいを抱える方々が対象で、中でも最も”重度”の方に対して支援するサービスが重度訪問介護。
私は当時、キックボクシングのインストラクターをやりながら、重度訪問介護サービスを利用して在宅で暮らす方へ訪問し、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアを中心に介護をしていました。
今日誰と会うか、明日どこに行くか、何の仕事をするか、自分の人生なんだから自分らしく自由に生きたいと、誰もがそうであると思うし、それが当たり前だと私は思っていたのです。
が、世の中にはそれが叶わない人がいるという”現実”を目の当たりにして更に驚き
ガツン!
と殴られたかのような衝撃が頭に響いて、私の中の何かが目を覚ましたような感覚でした。
どんなに重い障害を抱えていても自分らしく、自宅で暮らしたいというクライアントのニーズと向き合い続け、猪突猛進であっという間の7年間でした。
初めは非常勤からスタートして常勤になり、キャリアアップを重ね今も重度訪問介護事業をバックアップしながら他にも社会的課題の解決へ向けた取り組みをしています。
それと、今ではこの土屋ケアカレッジで介護業界の出発点である重度訪問介護従業者養成研修統合課程で全国オンライン講師を務めています。
ひょんな事で自分の人生が大きく転換することってあるんですね。
皆様にとって、私たち土屋ケアカレッジが福祉業界への架け橋となる、何かしらのきっかけを提供できたら嬉しいなと思っています。
今後も何卒よろしくお願い申し上げます。