剣と私とカイゴ感~ 序章

武道の経験が活きた介護との深い関係

 みなさん、お疲れさまでございます。

これから起こす文には、たくさんの間違いがあるでしょうし、もしかすると正解が見つけられない、途方もない内容になっているかもしれません。

読んでいただけていますのに、冒頭から言い訳を列挙していますこと深くお詫びいたします。

 さて、私が今立っているこの舞台は、いわば「福祉業界の架け橋」を担う土屋ケアカレッジです。

土屋ケアカレッジで取得できる資格の説明などを詳らかにしていくと、きっとみなさんのお役に立てるのかもしれない、

との思いもありました。

が…私の為人を味わっていただき、それから、土屋ケアカレッジで働くことを誇らしく思う私の思いを、おこがましくも少しだけみなさんに聞いてもらいたいなぁと思っています。

 私は、渡部有真(わたなべゆうま)と申します。

「雪国」と表現される秋田県の田んぼの真ん中で生まれ育ちました。

あ、いえ、秋田県の産婦人科で生まれました。雪「国」ではありますがパスポートは不要です。

 私には、父、母、姉がいるのですが、何と言いますか、朝昼夜といつも様子が違うかなりにぎやかな家でした。うまく伝わらないことは百も承知なのですが、自分を信じてキーボードを打っていこうではありませんか。

…朝昼夜といつも様子が違う家…

分かりやすくお伝えします。つまり、いつも家には違う誰かがいて、(来客が)帰ったと思えばいつの間にやら次の誰かがいました。

 とそんな具合に、ひっきりなしに来客のある実家でした。

私の父は、若かりし頃から剣の道で多少なりとも名を馳せた人物でしたから、色んなつながりがそんな環境を作っていたのでしょう。それが功を奏したのか、幼いころからたっくさんの方々と会話を重ねましたそのおかげで、恥ずかしくない程度の会話は身につけられたのではないでしょうか。

 物心つく前から稽古着を着て、竹刀を振りかざしていたものですから、客観的には、剣道大好き小僧に見えていたことでしょう。剣道が好きか嫌いかで問われれば、好きという括りではないと即答します。

ひたすらに稽古を積んだことで何かしらで優勝させてもらえたり、県の代表にしていただいたりすることもありました。もしかするとですが、本当は根っからの「スポ魂」で「体育会系」だったのかもしれません。

 ここからご清読していただきますのは、はい「剣の道」です。

剣道は「剣の理法の修錬による人間形成の道である」と先人は掲げているようです。

なんのこっちゃ、わけわからん…なのですが、要するに、剣道の稽古を重ねることでやがては人間性も成熟していきますよ、という意だと解しています。

 これってきっと、重度訪問介ゴ、ひいては介ゴ職に十分通じますよね?

 剣道の練習や試合をするには、1人では到底成り立たない。

言わずもがな試合は、相手がいるから成り立つものですし、対人があって初めて稽古を積むことができる。

そこには、相手を敬う気持ちが大前提にあって、これがないと途端にただのチャンバラになるのです。

 つまりは、武の道に反するのです。

私はというと、やはり父にこのことを言われていましたから、たとえどんな方であろうとも、

まずは先入観や噂話で相手の否定をせず、人様を敬う心はあると自負しています。

剣道をやっててよかった!今土屋で働いていているこの瞬間、初めて剣道を誉めている自分がいます。

余談が過ぎましたが、人と向き合う時には、剣道の経験は大きく影響しています。

そしてこの介護でも、人を尊重し、人とまっすぐに向き合うことができたのも、紛れもなく剣道のおかげなのです。

 あ!もうすぐ統合課程の時間です。

次回「第二章~ガッチガチの仕事?と介ゴ感」。ではでは、この辺で!

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