ケアマネージャーは国家資格なの?資格を取得する方法や向いている人の特徴を紹介

介護業界で、なくてはならない大きな役割を持っている「ケアマネージャー」。正式には「介護支援専門員」といいます。

介護士として働いている方であれば、一度はスキルアップとしてケアマネージャーを取得しようと考えたことがあるでしょう。

この記事では、ケアマネージャーについて詳しく紹介します。

ケアマネージャーとは?

ケアマネージャーは高齢者や障がい者など、1人で生活を営むのが難しい方や生活支援が必要な方が、適切な介護保険サービスを受けられるように支援する介護保険の専門職です。

具体的な仕事内容はクライアントのニーズや希望をヒアリングし、その人に最適なケアプランを作成、必要なサービスを手配することです。

また、病院やクリニックなどの医療機関や介護施設などとの連携や、社会福祉士や看護師との協働も行います。

ケアマネージャーは国家資格?

ケアマネージャーは国家資格ではありません。

しかし、ケアマネージャーとして働くためには特定の資格を取得する必要があります。取得する必要がある資格は、次の項目にて詳しく紹介します。

ケアマネージャーになるには?

ケアマネージャーになるには「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。

介護支援専門員実務研修受講試験とは介護保険制度に基づいて設けられた資格の一つで、受講するには「指定された業務」を5年以上(かつ900日以上)の実務経験を満たすことが求められています。

「指定された業務」には、以下のような業務があります。

  • 生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員などの相談援助業務
  • 特定の国家資格等に基づく業務(介護福祉士、看護師、精神保健福祉士、薬剤師、保健師、理学療法士など)

なお、5年以上かつ900日以上の実務経験は、試験日の前日までに満たす必要があるため、試験は「見込み」で申し込みすることが可能です。

介護支援専門員実務研修受講試験の合格率

ケアマネージャーは国家資格ではないものの、試験の合格率は10%〜20%と狭き門です。しかし第24回(令和3年)に行われた試験の合格率は23.3%と、直近8年間で最高という結果になりました。

ケアマネージャーの資格試験は全部で60問あり、5つの選択肢から複数の解答を選択する形式です。選択したうち1つでも不正解があれば、点数は獲得できないため、選択肢から正解を1つだけ選ぶ介護福祉士試験よりも難易度が上がります。

より正確な知識が求められるため、試験前にしっかりと対策をしておくことが大切です。

ケアマネージャーになるメリット

次に、ケアマネージャーになるメリットを紹介します。

ケアマネージャーになるメリットは以下の通りです。

  • やりがいを感じる
  • 多岐にわたる業務に携われる
  • 介護士から目指す場合は給料アップが狙える
  • 介護職員と比べて身体的負担が少ない
  • 自分自身も成長できる

それぞれ紹介します。

やりがいを感じる

ケアマネージャーは、介護が必要な方々の生活を支援することが主な仕事です。助けを必要としている方の暮らしを支えることで、誰かの役に立てる喜びや達成感を感じることができます。

多岐にわたる業務に携われる

ケアマネージャーになることで、介護サービスの提供やクライアントのケアプランの策定、関係機関との調整など、多岐にわたる業務に携わるようになります。そして、さまざまな分野について学び、スキルアップすることができます。

介護士から目指す場合は給料アップが狙える

ケアマネージャーは、介護士に比べ給料が高いです。

介護士の平均給料は31.7万。一方でケアマネージャーの平均給料は35万円です。

大きな違いはなくても、ケアマネージャーは夜勤がないことがほとんどのため、身体的な負担が少ない状態で、給料アップを狙えます。

介護職員と比べて身体的負担が少ない

ケアマネージャーは事務仕事が多いため、介護士に比べ身体的な負担が少ないです。

また、前述した通り、介護職と兼務しない限り、クライアントを介助をする機会も少ないです。夜勤もないため、年齢を重ねても長く働き続けることができるでしょう。

自分自身も成長できる

ケアマネージャーになるためには、介護保険制度に関する法令や制度、介護サービスの提供方法や利用者のケアプランの策定方法などについて研修を受ける必要があります。

そのため、自分自身も専門知識やスキルを磨くことができ、成長することができます。

ケアマネージャーに向いている人の特徴

最後にケアマネージャーに向いている人の特徴を紹介します。

ケアマネージャーに向いている人の特徴は以下の通りです。

  • コミュニケーション能力がある
  • 共感力がある
  • 組織力がある
  • 複数の視点で物事をとらえることができる

それぞれ説明します。

コミュニケーション能力がある

ケアマネージャーは、クライアントやその家族、介護サービス提供者、関係機関などとコミュニケーションを取ることが多いです。

そのため、コミュニケーション能力が高く、社交性がある人が向いています。

共感力がある

介護を必要としている人たちは、身体的・精神的な苦痛や不安を抱えていることが多いです。不安を抱えている人たちに寄り添って話を聞き、共感することが求められます。

そのため、共感力がある人がケアマネージャーに向いているといえるでしょう。

組織力がある

組織力とは、組織として団結することで発揮される大きな力のことです。

ケアマネージャーは、クライアントのケアプランの策定や介護サービスの調整など、複数の人や組織と協力しながら業務を遂行する必要があります。

そのため、組織力がある人が向いています。

複数の視点で物事をとらえることができる

ケアマネージャーは、介護保険制度や介護サービス提供の適正性など、複雑な法律や制度に基づいて業務を行う必要があります。

また、介護保険サービス、法律、制度などに囚われず、クライアントにとって何が一番適切なサービスなのか、クライアントが一番求めていることは何か、ということを探っていかなくてはいけないため、複数の視点で物事を捉えることができる人が向いているといえるでしょう。

介護福祉士を取得しケアマネージャーを目指そう!

今回はケアマネージャーについて詳しく紹介しました。ケアマネージャーは国家資格ではないものの、介護福祉士などの国家試験を取得する必要があります。

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今回紹介したように、ケアマネージャーは非常にやりがいのある職業です。少しでも興味がある方は、ぜひケアマネージャーを目指してみませんか?

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