実務者研修はいつ受けるのが正解?最速でキャリアアップするには?

介護福祉士実務者研修は、質の高い介護サービスを提供するための知識やスキルを学ぶことができる研修(資格)で、できるだけ早めの取得が推奨されています。

しかし、実務者研修の資格を取得するためには、時間の確保が最大の難点と言われています。

また、未経験から介護業界へ就職・転職した方にとっては、新しい仕事を覚えながら実務者研修の勉強を行うということは、大変な困難を伴います。

そこで今回は、実務者研修を受けるタイミングについて、「どのタイミングで受講を始めるのがベストなのか」詳しく解説していきます。

実務者研修はいつ受けるのがベスト?

介護福祉士実務者研修は、介護の仕事をする上で役立つ知識や技術を習得することができる研修で、できるだけ早めに取得しておきたい資格(研修)です。

特に、国家資格である介護福祉士を目指す方は、受験資格として実務者研修の取得が必須となります。

そのため、介護業界でのキャリアアップを目指す方は、より早いタイミングで取得するのが良いでしょう。

具体的には、実務経験1年目から2年目の間に取得を目指すのがおすすめです。

介護福祉士試験の受験要件には期限があり、以下の2つの条件両方を満たさなければいけません。

  • 受験年度の3月末までに実務経験3年を満たすこと
  • 受験年度の3月末までに実務者研修を修了していること

この期限を過ぎると受験資格を満たせなくなり、介護福祉士の試験を受験できなくなるので注意が必要です。 

実務者研修の期間は、介護資格を何も持っていない方の場合、早くても6ヶ月かかります。受講期限はスクールによって異なりますが、3年以内の取得を推奨しているスクールが一般的です。

研修期間と受講期限を考えて逆算すると、実務経験1〜2年目の間に実務者研修を受講するのが一番効率的なキャリアプランと言えるでしょう。

早めのタイミングで実務者研修の受講をスタートすることで、介護福祉士国家試験に余裕を持って臨むことができます。

実務者研修を早期取得する3つのメリット

ここでは、実務者研修を早期取得する3つのメリットについて紹介します。

  1. 資格手当で収入が増える
  2. 介護福祉士国家資格を効率よく目指せる
  3. 介護業界でより重宝される人材になれる

それぞれのメリットについて、順に説明します。

①資格手当で収入が増える

厚生労働省の令和3年度介護従事者処遇状況等調査によると、保有資格のない介護職の平均給与額が271,260円であるのに対して、実務者研修保有者は307,330円という結果が出ています。

つまり、実務者研修を取得することで毎月約36,000円収入が増える計算になります。

年間約432,000円の収入増に繋がりますので、収入アップを目指す方は早めに取得しておくと良いでしょう。

参考 ▶令和3年度介護従事者処遇状況等調査(厚生労働省)

②介護福祉士国家試験を効率よく目指せる

前述のとおり、介護福祉士実務者研修を取得するタイミングが早ければ早いほど、介護福祉士国家試験への勉強時間をより多く確保でき、より効率よく介護福祉士を目指すことができます。

介護福祉士試験の受験資格を得るためには、試験年度の3月末までに「実務者研修の取得」と「3年間の実務経験」という2つの条件を満たさなければなりません。

試験日までに実務者研修の取得を終えていない場合は、スクールから「実務者研修修了見込証明書」を発行してもらい提出することで受験の申し込みをすることができます。

しかし、それだけでは試験の受験資格を満たすことにはならないので注意しましょう。

③介護業界でより重宝される人材になれる

介護福祉士実務者研修の取得により、研修で学んだ技術や知識を現場でさらに活かすことができます。

実務者研修を修了すると、介護に関する知識やスキルがアップするほか、医療的ケアが行えるようになります。

医療的ケアは専門性が高く、難易度の高い項目です。

そのような高度なスキルを持った介護士は、現場で重宝される人材となり、活躍の場がさらに広がります。 

実務者研修を取得するためには

実務者研修を取得するためには、定められたカリキュラムを専門のスクールにて受講する必要があります。

受講時間は450時間、期間としては約6ヶ月必要になります。

ただし、6ヶ月以内に修了しなければならないのではなく、約3年間の猶予があります。

なお、スクールによって受講期限は異なりますので、スクールを決める際に忘れずに確認してください。

しっかりと計画を立ててスケジュール管理をしていきましょう。

一般的な学習方法としては、通学のスクーリング学習と自宅学習を併用する形で勉強を進めていきます。

実務者研修は、介護の資格や経験が無い人でも受講することができます。

ただし、介護業界での実務経験があるほうがより理解しやすい内容になっているので、介護業務に従事していない人には少々難易度が高く感じられるかもしれません。

「業務経験が浅いので介護の基礎から学びたい」、「まずは介護で活かせる取得しやすい資格を得たい」という方は、介護職員初任者研修から始めてみるのも良いでしょう。 

働きながらでも取得可能

実務者研修は、働きながらでも取得することが可能な資格です。実際に、働きながら実務者研修の資格を取得される方も大勢いらっしゃいます。

しかし、仕事をしながら実務者研修の学習を進めるというのは容易なことではありません。

勉強と仕事の配分をしっかり考える必要があります。

特に、介護福祉士国家資格の取得を視野に入れている方は、前述したとおり受験資格を得るための期限があります。

介護福祉士実務者研修を取得するまでには、無資格者の場合、最低でも約6ヶ月かかります。

また、実務者研修の下位資格にあたる「介護職員初任者研修」を修了した方でも、約4ヶ月かかります。

余裕をもったスケジュールで早めに受講をスタートされるのが良いでしょう。

ご自身の環境に合わせて計画を立ててみてください。 

受講時期によっては費用が安くなる可能性も

雇用保険に1年以上加入している場合は、教育訓練給付金として、国から実務者研修の受講費用の一部が支給される場合があります。この給付金制度は、介護業界の実務経験2年目から活用できます。 

また、スクールによっては、割引キャンペーンが開催されている場合もあります。

受講するタイミングによっては受講料が安くなりますので、費用面が気になる方は各スクールのキャンペーン期間についても調べてみると良いでしょう。

利用できる制度をできる限り利用して計画的な取得を考えましょう。

実務経験1〜2年目のタイミングで実務者研修の取得を目指そう!

実務者研修は、「介護業務に活かせる技術やスキルを身につけたい」、「将来介護福祉士を目指したい」という人にとって必須となる資格です。

実務者研修を取得することで、知識や業務の幅が広がるほか、資格手当を受けられるなどのメリットが多くあります。

その恩恵を早い段階から受けるためにも、できるだけ早めのタイミングで取得するのがおすすめです。

特に、「さらなるキャリアアップのために介護福祉士国家試験を目指したい」という方は、その受講要件である「実務経験3年」を満たすタイミングまでに実務者研修を修了しておくのが賢明です。

実務経験1〜2年目のタイミングで実務者研修の受講をスタートすることで、効率的に介護福祉士へのキャリアアップを目指すことができます。

実務者研修は、うまくスケジュール管理をすることで、働きながらでも取得可能です。

いつ受けるか迷っている方はぜひ早めに取得しましょう。

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