介護職のスキルアップ・キャリアップのひとつに実務者研修があります。実務者研修は専門のスクールで学び取得する資格であるため費用がかかります。
実務者研修の取得を考えている方で、「費用がいくらかかるのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。
今回は「実務者研修はいくら費用がかかるのか」を中心に「スクールによって費用が違う理由」と「実務者研修の費用を安くする方法」についても解説します。
実務者研修はいくら費用がかかる?
実務者研修にいくら費用がかかるのかはスクールによって違います。また、介護に関する資格を取得されていない方と取得されている方でも費用が異なります。
以下に資格を取得されていない方、資格を取得されている方の実務者研修にかかるおおよその費用をまとめました。
- 資格を取得されていない方 9万~15万円
- 介護職員基礎研修の資格がある方 2~7万円
- ヘルパー1級の資格がある方 7万~9万円
- ヘルパー2級の資格がある方 7万~11万円
- 初任者研修の資格がある方 8~11万円
- 資格を取得されていない方
9万~15万円
- 介護職員基礎研修の資格がある方
2~7万円
- ヘルパー1級の資格がある方
7万~9万円
- ヘルパー2級の資格がある方
7万~11万円
- 初任者研修の資格がある方
8~11万円
すでに介護の資格をお持ちの方は、実務者研修で免除になる科目があるため受講料が安くなります。
実務者研修で学習する科目と免除になる科目
実務者研修ではカリキュラムと時間数が定められており、介護の資格を取得されていない方は「20の科目」を「450時間」学びます。以下に20の科目と時間をまとめました。
1 | 人間の尊厳と自立 | 5時間 |
2 | 社会の理解Ⅰ | 5時間 |
3 | 社会の理解Ⅱ | 30時間 |
4 | 介護の基本Ⅰ | 10時間 |
5 | 介護の基本Ⅱ | 20時間 |
6 | コミュニケーション技術 | 20時間 |
7 | 生活支援技術Ⅰ | 20時間 |
8 | 生活支援技術Ⅱ | 30時間 |
9 | 発達と老化の理解Ⅰ | 10時間 |
10 | 発達と老化の理解Ⅱ | 20時間 |
11 | 認知症の理解Ⅰ | 10時間 |
12 | 認知症の理解Ⅱ | 20時間 |
13 | 障害の理解Ⅰ | 10時間 |
14 | 障害の理解Ⅱ | 20時間 |
15 | こころとからだのしくみⅠ | 20時間 |
16 | こころとからだのしくみⅡ | 60時間 |
17 | 介護過程Ⅰ | 20時間 |
18 | 介護過程Ⅱ | 25時間 |
19 | 介護過程Ⅲ | 45時間 |
20 | 医療的ケア | 50時間 |
医療的ケアは上記の50時間に加えて、12〜16時間の研修が必須となります。
介護の保有資格による免除科目と時間数も以下にまとめました。
介護職員基礎研修の資格がある方
「医療的ケア」以外の19科目が免除になります。
講義時間は50時間になります。
ホームヘルパー1級の資格がある方
「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」以外の18科目が免除となります。
講義時間は95時間になります。
ホームヘルパー2級の資格がある方
「人間の尊厳と自立」「社会の理解Ⅰ」「介護の基本Ⅰ・Ⅱ」「生活支援技術Ⅰ・Ⅱ」「介護過程Ⅰ」「こころとからだのしくみⅠ」の8科目が免除となります。
講義時間は320時間になります。
初任者研修の資格がある方
「人間の尊厳と自立」「社会の理解Ⅰ」「介護の基本Ⅰ」「生活支援技術Ⅰ・Ⅱ」「介護過程Ⅰ」「認知症の理解Ⅰ」「障害の理解Ⅰ」「こころとからだのしくみⅠ」の9科目が免除となります。
講義時間は320時間になります。
実務者研修の費用に違いがあっても内容に差はない
スクールによって実務者研修の費用に違いがあります。
「費用が安いスクールだとしっかり学べないのではないか」と不安になるかもしれませんが、そのようなことはありません。
実務者研修は厚生労働省の具体的な指針・基準があり、評価方法も細かく定められています。
スクールによって講師や教材は違うので、全く同じ内容とは言い切れませんが、どのスクールも厚生労働省の指針に則っています。内容に差はないので、費用が安いスクールでも安心して受講ができます。
実務者研修の費用がスクールによって違う理由
「なぜスクールによって実務者研修の費用が違うのか」、理由は以下の4点があげられます。
- 立地
- 教材
- 通信・通学
- スクールの母体
順に説明していきます。
1.立地
スクールの土地の価格が高いところは受講料も高い傾向にあります。
そのため、都心や駅に近いスクールは授業料が高いです。
しかし、そのような立地にあるスクールは通いやすいというメリットもあります。
「受講料が安いから」という理由で遠方のスクールを選択すると、通学料金が多くかかることがあるので注意しましょう。
2.教材
スクールにより取り扱っている教材は様々です。
教材の価格の違いが受講料に関係していることもあります。
3.通信・通学
通信の方が通学よりも費用は安いため、受講料でも差が生じます。
通学は講師を確保したり、部屋を利用するといった制限があるため、どうしても費用がかかります。
一方で通信は、あらかじめ準備された教材があり受講者のタイミングで学ぶことができます。
そのため、通信は通学と比較すると費用がかかりません。
4.スクールの母体
スクールの母体には様々あります。
介護以外の資格を取り扱っていたり、介護関連の施設や事業が母体であったりする場合もあります。
実務者研修を修了した方が、スクール経由やスクールの母体に就職することで、人材確保にかかるコストを抑えることができます。
人材確保には多くのコストがかかるため、実務者研修にかかる費用を抑えてでも人材を育てたいという考えがあります。
実務者研修の費用を安くする方法
実務者研修の資格を取得するには費用がかかりますが、安くする方法があります。
安くする方法は4つあります。
- スクールのキャンペーン時期に申し込む
- 勤務先の制度を活用する
- ハローワークを活用する
- 地方自治体の支援を受ける
4つを順に説明します。
スクールのキャンペーン時期に申し込む
スクールによってはキャンペーンを行っており、期間中は受講費用がかなり安くなります。
土屋ケアカレッジでは、実務者研修の受講料が本来であれば132,000円かかりますが、今なら70,000円で受講できます。70,000円の受講費用は他のスクールと比較すると、とても安いです。
70,000円の受講費用は「介護に関する資格をお持ちで無い方」の費用です。
すでに資格を所有している方であれば「さらに安く受講ができるキャンペーン」を開催しています。
- 介護職員基礎研修の資格がある方 36,000円が30,000円
- ヘルパー1級の資格がある方 70,400円が50,000円
- ヘルパー2級の資格がある方 96,000円が60,000円
- 初任者研修の資格がある方 96,000円が60,000円
- 介護職員基礎研修の資格がある方 36,000円が30,000円
- ヘルパー1級の資格がある方
70,400円が50,000円 - ヘルパー2級の資格がある方
96,000円が60,000円 - 初任者研修の資格がある方
96,000円が60,000円
費用を抑えて実務者研修の受講をしたい方は、土屋ケアカレッジを検討してみてはいかがでしょうか。
勤務先の制度を活用する
施設や事業所によっては、「実務者研修のサポート制度」があるところがあります。
介護関連の職場で勤務されている方は確認してみましょう。
実務者研修を受講することによって、高度な介護サービスが提供できるようになります。
介護を必要とされる方に幅広く対応でき、医療的ケアもできます。
施設や事業所側としても必要な人材であるため、サポートを行っているところがあります。
ハローワークを活用する
ハローワークには「求職者支援制度」といって、働きたい意思がある方への資格や技術取得の支援をしています。
求職者支援制度では無料で実務者研修の受講ができます。
しかし、開催地や受講日時が決まっており、時間の都合がつかない方は通いづらさがあります。
また、実施期間が決まっているため、タイミングによってはすぐに受講できないことがあります。
ハローワークでの受講に興味がある方は、お住まいのハローワークの窓口に確認してみましょう。
地方自治体の支援を受ける
地方自治体によっては実務者研修の支援があります。
地域に住んでいる方々の働き口をポートし、地域の活性化として支援をしています。
また、お住まいの地域と地域に根付いた介護事業が協力し就職支援を行っていることもあります。
地域によって異なるので、実務者研修の支援があるか市区町村の窓口にて確認しましょう。
実務者研修にかかる費用をチェックしてスクールを選ぼう
今回は「実務者研修はいくら費用がかかるのか」について解説しました。
スクールによってかかる費用は違います。また、保有している資格によっても費用が異なります。
費用に違いはあっても講義の内容に差はありませんので、通いやすさや学習スタイル・費用などを総合的に比較検討して、自分に合ったスクールを選びましょう。
どのスクールでも実務者研修に必要な知識・技術を身に付けることができます。
また、実務者研修の費用を安くする方法もいくつかあります。
費用面に不安がある方でも、利用できる制度を最大限活用することで、介護のスキルアップ・キャリアアップは誰でもできます。
実務者研修を取得して活躍の場を広げていきましょう。
土屋ケアカレッジの実務者研修はどんなの?って方
土屋ケアカレッジの実務者研修について詳しく知りたい方は、資料請求を⇩