通信のみで実務者研修は可能?通信講座のメリット・デメリットを解説します

実務経験ルートで介護福祉士を目指すために必須ともいえるのが「実務者研修」です。

「実務者研修は通信でも受講できる」という話を聞くことがありますが、実際のところ実務者研修は通信のみで受講できるのでしょうか。

また、通信によるメリットやデメリットは何なのでしょうか。

今回は、実務者研修は通信のみで受講できるのか、通信のメリット・デメリットについて解説します。

実務者研修はほぼ通信のみでは取得できない

実務者研修は、ほとんどの科目が通信で修了できます。しかし、スクールへの通学が必須の科目があるため、通信のみ実務者研修を取得することはできません。

通学が必須の科目は「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア(講義・演習)」の2科目になります。

介護過程では、特定の疾患を持った人が事例として出されるので、どういった介護が必要なのか、リスクは何かといった介護過程を展開します。

対面での授業が必要で、グループワークも行う必要があります。

医療的ケアは、痰の吸引、経管栄養を学び、実技演習を行います。痰の吸引は、自分で痰が出せない人に対し鼻や口、気切から機械につながった管で痰を吸引する方法です。

経管栄養は口から食事が摂れない方に対し、胃や腸から栄養剤を注入する方法です。

通学が必要な受講時間と日数

実務者研修を通信で受講した場合、スクールへの通学が必要な2科目の講義時間はおおよそ57〜61時間となります。

57〜61時間の内、介護過程Ⅲは45時間、医療的ケアは12〜16時間の講義時間です。

日数にすると6日〜10日スクールに通わなければなりません。

スクールによって時間と日数は異なります。

実務者研修の科目と講義時間は以下の通りです。科目の1〜18、20の一部は通信で受講可能な科目になります。

1. 人間の尊厳と自立 5時間

2. 社会の理解Ⅰ 5時間

3. 社会の理解Ⅱ 30時間

4. 介護の基本Ⅰ 10時間

5. 介護の基本Ⅱ 20時間

6. コミュニケーション技術 20時間

7. 生活支援技術Ⅰ  20時間

8. 生活支援技術Ⅱ  30時間

9. 発達と老化の理解Ⅰ 10時間

10. 発達と老化の理解Ⅱ 20時間

11. 認知症の理解Ⅰ 10時間

12. 認知症の理解Ⅱ 20時間

13. 障害の理解Ⅰ 10時間

14. 障害の理解Ⅱ 20時間

15. こころとからだのしくみⅠ 20時間

16. こころとからだのしくみⅡ 60時間

17. 介護過程Ⅰ 20時間

18. 介護過程Ⅱ 25時間

19. 介護過程Ⅲ(通学) 45時間

20. 医療的ケア 50時間 (講義・演習)12~16時間

初任者研修やホームヘルパーの資格を持っている方は、一部講義が免除される場合があります。

以下の画像は、資格を持っている方とそうでない方の受講時間の比較です。

引用)厚生労働省 実務者研修の受講のための負担軽減策

実務者研修の受講のための負担軽減策

実務者研修の通信は提出課題がある

実務者研修を通信で受講する際は、課題の提出があります。

提出課題は、「通信での講義内容が身についているか」を確認するための内容となります。

課題の難易度は高くありません。講義の内容を学んでいれば提出できる内容となっています。

提出した内容に不足な点があれば、再提出となるので気を抜かずに提出しましょう。

課題の提出方法は、スクールに行き直接提出する場合、ネット環境を使って提出する場合など、スクールによって異なります。

スクールの場所が自宅から遠い場合は、直接の提出が難しいかもしれません。

スクールを決める際は、課題の提出方法についても事前に調べておきましょう。

実務者研修を通信で受講する3つのメリット

実務者研修を通信で受講するメリットは3つあります。

1.自分のペースで受講可能

2.通学よりも受講料が安い

3.通学費用が抑えられる

メリット3つを順に説明します。

1.自分のペースで受講可能

実務者研修を通信で受講する最大のメリットは、自分のペースで受講ができるところです。

実務者研修は働きながら受講される方が多くいます。

働きながら受講となると、仕事終わりや休日の空いている時間に受講しなければならず、通学での受講は簡単ではありません。

通信制であれば、時間の融通が利くため働きながらでも無理なく受講することができます。

2.通学よりも受講料は安い

通学で受講するよりも通信の方が受講料は安い傾向にあります。

通学は、指定時間に講義をする教員が必要となり、さらに紙のテキスト配布などスクール側のコストがかかります。しかし、通信であれば、通学に比べスクール側のコストが大幅に削減できます。

実務者研修の受講には費用がかかりますが、それが安く抑えられるのは嬉しいポイントです。

3.通学費用が抑えられる

スクールが自宅から遠い場合は、通学にお金がかかります。しかし、通信であれば通学にかかる交通費や駐車料金などの費用が削減できます。

実務者研修の講義時間は、介護の資格が無い方だと450時間、最短で約6ヶ月かかります。約6ヶ月もの期間通学するとなると、電車やバス代、車で通われる方は駐車料金といった通学費用がトータルでかなりかかります。

通信では、それらの通学費用が抑えられるので経済的な負担も軽くなるでしょう。

実務者研修を通信で受講する3つのデメリット

ここまで実務者研修を通信で受講するメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。

実務者研修を通信で受講するデメリットは以下の3つです。

1.自己管理が必要

2.すぐに質問・解決ができない

3.受講している人が見えない

デメリットを順に説明していきます。

1.自己管理が必要

実務者研修を通信で受講する際は、自己管理が必要となります。

スクールの時間割のように、いつ・どの講義を受けられるのか決まっていないので、自分で「この時間にこの講義を受けよう」と決めなければなりません。

自己管理が苦手な方や、決められた方が楽という方は通信ではなく通学が向いているでしょう。

2.すぐに質問・解決ができない

通信での受講は、その場ですぐに質問・解決はできません。

すでに準備された講義を受ける形になっています。通信で受講される際は、聞きたいことがあればメモをしておき、質問できる機会に質問できるように準備することが必要です。

3.受講している人が見えない

通信は自宅にて1人で受講するので、自分以外にどういった人が受講しているのか分かりません。

一緒に受講している人がいるとモチベーションが上がったり、分からないことをすぐに聞くことができます。仲間の存在によって、実務者研修の勉強がはかどり、精神的な安心感を得られることもあるでしょう。

誰かと一緒に学ぶ空間が好きな方や、人と直接かかわりたい方は通学が向いているでしょう。

実務者研修を通信で受講する際のスクール選びのポイント

実務者研修を通信で受講する際、スクールを選ぶポイントは5つあります。

1.自分が受講できる対象者か

2.通学の場所と日程

3.課題の提出方法

4.サポート体制の充実

5.受講振替・受講期限

5つのポイントを順に解説します。

1.自分が受講できる対象者か

まずは自分が実務者研修を通信で受講できるのか調べましょう。

スクールによっては「初任者研修を受けた方」といった受講条件があることもあります。

現在の自分の状況とスクールの要件がマッチしているのか、確認することは必須です。

分からない点はスクールに問い合わせをしましょう。

2.通学の場所と日程

実務者研修を通信で受講する際は、おおよそ57〜61時間、6〜10日の通学が必要です。

通学する場合の場所と自宅から通える距離なのかを確認しましょう。

また、同時に日程の確認もしておきましょう。働きながら実務者研修を受講されている方は、勤務日と通学の日程が重ならないように調整が必要です。

3.課題の提出方法

実務者研修を通信で受講する際は課題の提出があります。

提出方法が直接なのか通信で良いのか確認しましょう。

スクールから自宅が近い場合は、直接提出でも特に不都合はありませんが、遠い場合は直接課題を提出することが負担になる場合もあります。

4.サポート体制の充実

通信での授業はすぐに質問・解決ができないので、サポート体制の充実度はスクールを選ぶ上で特に重要なポイントになります。

質問できる機会がどのタイミングであるのか確認しましょう。

また、実務者研修は研修の最後に試験があり、試験に合格しないと研修が修了できません。

試験に合格できるようなサポート体制が整っているかについても確認しましょう。

5.受講振替・受講期限

スクール選びをする際に、①受講振替ができるか、②受講期限に余裕があるかは重要なポイントです。

通学予定の日に急な用事が入ることがあるかもしれません。そのような場合、受講の振替ができると事前に分かっていると安心です。

実務者研修は、資格のない方の場合、6ヶ月以上受講に時間がかかることもあります。

ケガや病気で長い期間受講ができなくなるケースもあるかもしれません。

受講期限が長く設定されているスクールであれば、諸事情で受講を休む必要が生じた場合にも、最後まで受講することができるので安心です。

実務者研修は通信+通学で取得可能

実務者研修は、ほとんどの科目が通信で受講可能ですが、通学が必須の科目もあります。

通信のメリットはなんといっても自分のペースとライフスタイルに合わせて受講ができるという点です。しかし、それは同時にデメリットにもなり得ます。

自己管理が苦手な方や一人だとモチベーションが続かないという方は、通信での受講は難しいかもしれません。

通信のメリット・デメリットを考慮したうえで、自分に合った受講方法を選びましょう。

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