介護福祉士は介護職で唯一の国家資格ということで、非常に人気の資格です。
毎年1回しか国家試験は実施されず、その内容は例年1月下旬の筆記試験、そして筆記試験を合格した一部の対象者が受験する実技試験という構成です。
国家試験に先駆けて、受験への申し込みは例年8月上旬ごろから9月上旬ごろが通例となっています。
介護福祉士の国家試験への申し込みは受験資格別に必要な書類が異なる部分もありますので、しっかりと内容を確認して受験資格を失うことのないように注意が必要です。
今回は介護福祉士国家試験の申し込み手続きについて解説します。
介護福祉士になるために、まずは試験概要を確認!
介護福祉士国家試験の筆記試験は例年1月下旬に実施されますが、前年の6月下旬ごろにまずは申し込み手続きの詳細が公益財団法人社会福祉振興・試験センターから公示されます。
公示の内容を確認した後、Web申し込みか郵送手続きにて「受験の手引」を取り寄せる必要があります。
受験の手引きは、介護福祉士国家試験の詳細や、申し込み手続きに際して必要な書類が全部入っている重要な書類です。
1人につき1部の申請で、予備を取り寄せることはできません。
介護福祉士の資格を手にするまでは大切に保管しておくようにしましょう。
また受験の手引きの取り寄せには日数を要しますので、早めに申請されることをおすすめいたします。
介護福祉士国家試験の申し込み期間
介護福祉士の国家試験を受験するためには、受験手数料18,380円を振込み、受験申込書等一式を郵送で提出する必要があります。
8月上旬から9月上旬の消印有効となっていますが、早めに書類を準備して、確実に申し込みができるよう準備しておきましょう。
介護福祉士国家試験の申し込みに必要な書類
介護福祉士の国家試験を受験するためには、受験資格ごとにいくつかのパターンがあり、用意する書類に若干の違いがあります。
自分自身の受験資格を確認した上で、書類不備などで申し込みができないという事態にならないよう、準備を整える必要があります。
受験申込書
受験の手引き内に同封されている書類で、受験者は全員提出する必要があります。
A4サイズの1枚の申込書で、記入はHBの鉛筆で行う必要があります。
マークシートの部分と文字記入部分が混在していますが、機械で読みとる書類になりますので、汚れや不鮮明な部分ができないように丁寧な記入を心がけましょう。
受験用写真等確認票
受験者の証明写真を貼り付ける欄が用意された書類です。
受験申込書と同様にA4サイズ1枚に、HBの鉛筆で記入します。
受験者の証明写真を貼る部分の他に、受験ルート別に準備する書類のチェック項目が設けられていますので、一つひとつ準備を整えて不足のないように整えましょう。
受験手数料振替払い受付証明書添付用紙
同封されている払込取扱票を使用して受験手数料を支払った証明を貼り付けるための書類です。
払込取扱票の控えはコピーを貼り付けると無効になってしまいますので、必ず控えの原本を貼り付けるようにしましょう。
また受験申込書や受験用写真等確認票とは異なり、ボールペンで記入する必要があります。
うっかりミスをしてしまいやすいポイントですので、提出前には今一度見直しましょう。
実務経験証明書
介護福祉士国家試験を「実務経験ルート」もしくは「EPAルート」で受験する場合は、実務経験証明書の提出が必要です。
介護の現場で3年以上の介護実務経験を積んでいることを証明するための書類で、施設長に記入してもらう必要があります。
複数施設の勤務時間を合算した場合でも受験資格を得ることはできますが、その場合以前勤務していた施設の施設長にも実務経験証明書を記入してもらう必要があります。
提出締め切りまでには余裕をもって依頼するのが社会人としてのマナーですので、タイミングを見て早めにお願いしましょう。
従事日数内訳証明書
こちらも実務経験ルートもしくはEPAルートで介護福祉士国家試験を受験する場合に必要な書類です。
受験資格の一つに「従業期間3年(1095日)以上かつ、従事日数540日以上」という基準がありますので、この規定を満たしているかどうかを実務経験証明書同様に、施設長に記入してもらう必要があります。
なお申し込み時点でこの基準を満たしていなくても、介護福祉士国家試験を受験した年度の年度末までにこの基準を満たす見込みであれば受験することができます。
実務者研修修了証明書、または実務者研修修了見込証明書
実務経験証明書と従事日数内訳証明書同様に、実務経験ルートかEPAルートでの受験をする際に必要な書類です。
介護福祉士実務者研修を終えている場合はすでに修了証明書が手元にあるはずですので、早めに準備しておきましょう。
また介護福祉士実務者研修を年度末までに修了する見込みのある方は、早めに証明書の申請を行っておきましょう。
卒業証明書
「福祉系高校ルート」もしくは「養成施設ルート」での介護福祉士資格を取得を目指す場合は、福祉系高校の卒業証明書、あるいは介護福祉士の指定養成施設の卒業証明書を提出する必要があります。
介護福祉士になるための勉強は、国家試験申し込み後からでも間に合う?
介護福祉士になるための国家試験の手続きは、
- 試験概要の確認
- 受験の手引きの取り寄せ
- 必要書類の準備・返送
の3ステップで完了です。
9月上旬に申し込み手続きを終了してから4ヶ月半ほどで筆記試験となりますが、介護福祉士国家試験の筆記試験内容は非常に広い範囲から出題されます。
介護に関わる4領域12科目と総合問題の中から125問が出題され、1科目でも0点を取ってしまうと合格することができませんので、250時間程度の受験時間が必要です。
介護福祉士への合格を目指すのであればなるべく早い段階から丁寧に受験勉強を始めておくに越したことはありません。
効率の良い勉強なら土屋カレッジの介護福祉士国家試験対策講座!
介護福祉士国家試験は、出題範囲が広く、自主学習での対策はとてもハードです。
とくに働きながら実務経験ルートでの受験を目指す場合は、効率よく学習をすすめることが介護福祉士の資格取得への大きな鍵となります。
土屋ケアカレッジでは、試験の傾向や効率の良い学習法を解説する「介護福祉士国家試験対策講座」をご用意しています。
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介護福祉士の国家試験申し込みと同時に、土屋ケアカレッジの介護福祉士国家試験対策講座を通して、介護福祉士への合格を目指して頑張りましょう。