介護士のお給料事情 介護士が年収アップを狙う方法

今後ニーズが高まっていくといわれている介護士は、実際どのくらいのお給料がもらえるか、気になる方も多いのではないでしょうか。

介護士は給料が低いといわれているので、これから目指すにあたって実際の給料事情を知っておきたいですよね。

今回は、介護士を目指している方に向けて、介護士の平均年収や年収アップを狙う方法を、詳しく紹介していきます。

介護士の平均年収

正社員の介護士の平均年収は、300万円ほどだといわれています。

月給では25万円、初任給では19万円が平均額だそうです。

とはいえ、人数は多くないものの、年収が500万円〜900万円ほどの介護士もいるため、勤務先・資格・スキルによって年収に大きな差が生まれているといえるでしょう。

つまり、一定の時間や努力は必要ですが、誰でも年収アップを狙うことは可能なのです。

介護士が年収アップを狙う方法

さっそく、介護士が年収アップを狙う方法を紹介していきます。

介護士が年収をアップする方法は、主に5つあります。

  • 長く働く
  • 役職に就く
  • 手当のつく働き方をする
  • 転職を検討する
  • 資格を取る

順に説明していきます。

長く働き続ける

介護業界では、長く働き続ける人を応援するため、お給料を上げる制度が存在します。

たとえば、勤続年数に応じて毎年お給料が上がる昇給の他に、特定処遇改善加算といった、介護報酬が加算される制度などです。

特定処遇改善加算では、10年以上働き続けている介護福祉士に、月額平均8万円相当の手当が付きます。

長く働き続けることは、転職などリスクの高い行動をする必要がなく自ずとお給料が上がっていくので、誰でも年収アップを狙えます。

しかしこの方法では、当然ながら長い時間が必要となり、短期間での年収アップを狙うことはできません。

つまり、長く働きながら資格取得を目指したり昇格を目指したりすることが苦痛にならない方におすすめの方法であるといえます。

役職に就く

責任が必要となる役職に就きキャリアアップすることで、役職手当がもらえたり基本給が上がったりします。

介護業界には、リーダー、チーフ、介護主任、管理職など、さまざまな役職が存在します。

役職や勤務先の事業所によって役職手当の額は異なりますが、約1,000円〜15,000円ほど支給されます。

このような役職に就くためには、介護の知識やマネジメント知識などを身に付けていく必要があります。

また、介護福祉士実務者研修や介護福祉士の資格を取得すれば、管理職だけではなく、ケアマネージャーや生活相談員にキャリアアップすることも可能です。

ケアマネージャーは、特定の試験に合格する必要がありますが、合格すれば2万円〜5万円ほどの月収アップを狙うことが可能です。

手当のつく働き方をする

介護施設では、早番、日勤、遅番、夜勤といったシフトで働くことが多い傾向にありますが、年収アップを狙うなら、夜勤の回数を増やすのがおすすめです。

「夜勤の方が働きやすい」という方は、夜勤専業という働き方を検討するのもいいかもしれません。

また、事業所によっては、遅番の勤務1回につき100円の手当がつくなどのさまざまな手当が存在しますので、応募する前もしくは面接時に確認してみましょう。

転職を検討する

現在勤務している職場で、どうしても収入の増加が見込めない場合は、転職を検討するのも1つの方法です。

そして介護業界は、常に人手不足であり、多くの介護事業所が求人を出しています。事業所によって、給料や働き方もさまざまです。自分に合った事業所を見つけることができれば、短期間での年収アップも期待できるでしょう。

しかし、今までずっと1つの事業所で頑張ってきたのなら、積み上げてきた努力が水の泡になってしまう可能性もあります。転職を考える際は、しっかりリスクを踏まえた上で検討しましょう。

資格を取る

介護業界の資格を取ることは、介護業界で年収アップが狙える確実な方法の1つです。

資格を持っていれば資格手当がもらえるため、無資格の介護士として働くよりも高収入が得られます。

介護の資格といってもさまざまな資格が存在しており、必ずしも試験の受験を必要とする資格ばかりではありません。

たとえば、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修は試験を受ける必要がなく、研修を修了するだけで資格が与えられます。

資格手当の金額は、資格や事業所によって異なります。

  • 介護職員初任者研修修了者 
    月額平均2,000円~10,000円アップ
  • 介護福祉士実務者研修修了者 
    月額平均5,000円~15,000円アップ
  • 介護福祉士資格手当  
    月額平均10,000円~30,000円アップ

また、資格を取得することでキャリアアップもしやすくなり、リーダーや管理職への昇格を目指すことも可能です。

先ほども紹介したように、キャリアアップすることによって資格手当に加えて役職手当がもらえるので、大幅な年収アップが狙えます。

介護資格を取得して、年収アップを目指そう!

今回は、介護士の収入アップの狙い方についてお話ししました。

最大限まで収入アップを狙える方法は「本記事で紹介した方法を掛け合わせる」です。

介護資格を取得することでキャリアアップを目指しやすくなり、また資格手当に加えて役職手当がつきます。さらに、介護福祉士になり10年間働き続けることで、特定処遇改善加算により月額平均8万円の手当も受け取れます。

本気で収入アップを狙うなら、最初のステップとして、早いうちに資格取得を目指しましょう!


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