50代以上の方が介護の仕事に興味を持っても、50代で未経験の職種に転職するのは大きな不安があるでしょう。また初任者研修などの介護の資格には年齢制限はあるのかと疑問に思う方もいるでしょう。
結論からいえば、介護の仕事は他の職種から転職される方が多く、50代以上の方が未経験で転職するのも珍しくありません。介護業界は常に人材不足であり、50代以上の求人も多くあります。
しかしそうはいっても、やはり50代で資格取得や未経験の業界へ転職するのは大きな決断です。
そこで50代で初任者研修などの資格を取得する方法や転職事情について解説します。
50代で介護の仕事に挑戦したい方、介護業界でキャリアアップしていきたい方はぜひ参考にしてください。
50代の資格取得、転職事情は
50代未経験で介護職へ転職される方は珍しくないと説明しました。同様に50代で資格を取得し、キャリアアップをめざしていく方も多いです。
介護業界は常に人材不足であり「50代無資格・未経験可」の求人はあります。しかし50代で介護職へ転職する場合は資格を取得してから、もしくは働き始めてから早い段階で資格を取得することをおすすめします。
理由を解説していきます。
そもそも介護の資格とは
介護の資格は、入門資格である「介護職員初任者研修」、初任者研修の上位資格である「介護福祉士実務者研修」、介護分野で唯一の国家資格である「介護福祉士」などがあります。
初任者研修と実務者研修は学歴や経歴に関係なく誰でも取得することができるため、介護の実務経験がない方でも取得できます。
介護福祉士は、介護福祉士国家試験を受験するための要件があります。いくつか受験資格を得るためのルートがありますが、50代で介護の仕事に転職した場合には働きながら実務経験を積んで国家試験をめざす「実務経験ルート」が現実的です。実務経験ルートは「実務経験3年以上＋実務者研修修了」で受験資格を得られます。
資格でお給料に差がある？
保有資格によりお給料には差があります。50代で異業種から介護の仕事へ転職した場合、お給料が下がってしまう可能性が高いでしょう。そのため資格を取得して、少しでもお給料アップをめざす必要があります。
令和4年度の厚生労働省の調査による保有資格別の平均給与は以下の通りです。
| 介護職（常勤）全体 | 317,540円 |
| 資格なし | 268,680円 |
| 介護職員初任者研修 | 300,240円 |
| 介護福祉士実務者研修 | 302,430円 |
| 介護福祉士 | 331,080円 |
無資格と初任者研修修了者ではお給料に差があります。お給料アップには資格取得がかかせません。
50代なら初任者研修を取得してから転職がおすすめ
50代でも「無資格・未経験可」の求人はあると説明しました。しかし50代で介護職に転職する場合は、先に初任者研修を取得しておくことをおすすめします。
理由は、基本的な知識と介護技術を身に付けておくことで自信を持って現場に臨めること、また現場で実践しながらの知識や技術の習得もしやすくなるからです。
特に基本的な介護技術は、クライアントの安全を守るとともにご自身の身体を守ることにもつながります。若い世代は力で介助ができてしまうこともありますが、50代は正しい介護技術がないと身体を痛めてしまいかねません。身体を痛めてしまっては、せっかく介護の仕事に転職したのに続けていくことができなくなってしまいます。
また50代未経験であっても、資格を取得していればやる気があると判断されることが多いです。未経験・無資格でやる気をアピールするよりも、初任者研修を取得してから面接に臨み、現場で経験を積んでキャリアアップをしていきたいとアピールした方が説得力があります。
50代で介護職へ転職する人に求められること
50代で介護の仕事への転職は、年齢的に不利であることは確かです。
しかし介護現場では50代以上の方が多く活躍していて、その中には50代未経験で介護の仕事に転職した方も多くいます。介護現場では、50代までに培ったスキルを求めて、未経験でも積極的に採用しています。
なお50代での介護の仕事への転職は、なによりも健康であることが求められます。身体を動かす機会が多く体力がいること、また介護施設では不規則な勤務や夜勤があることもあり、健康でなくては務まりません。
そのほかに50代で介護の仕事へ転職する人に求められることは以下のようなものがあります。
- マネジメント力、業務改善能力、人材育成力
- 柔軟性
- 相手の気持ちを考えられる
介護の仕事はなによりもクライアントの気持ちを考えられることが大切です。またチームで介護に当たるため、ほかの職員の気持ちも考えられる協調性も必要です。
また50代で介護の仕事へ転職すると、上司が年下という場合も少なくありません。今までにない職場環境でも柔軟に対応できるかは、採用の判断基準になるポイントです。
土屋ケアカレッジの初任者研修は50代にも人気
50代で介護の仕事に挑戦するならまずは初任者研修の取得、そして初任者研修を取得するなら土屋ケアカレッジがおすすめです。
土屋ケアカレッジの初任者研修は「自宅学習＋通学学習」のカリキュラムで、自分のペースで学習を進めることができます。最短では1か月で取得することも可能なため、転職活動前に資格を取得しておきたい場合は最短での取得をめざしましょう。
そしてなによりのおすすめポイントは、土屋ケアカレッジで初任者研修を受講すると、経営母体である株式会社土屋への就職サポートがあります。
50代で介護職へ挑戦したくても、就職先が見つけられるのかと不安な方は多いでしょう。土屋ケアカレッジで初任者研修を取得し、就職サポートで就職先も確保し、安心して50代からの介護士キャリアをスタートさせませんか。
どんなキャリアや経歴も介護業界で役に立つ！ぜひ50代でも挑戦しよう
本記事では、50代からの介護の資格取得や転職事情について解説しました。
介護の仕事は介護の知識や技術がもちろん必要ですが、それ以上に「人間力」が必要です。
若い世代は体力や若さ特有の明るさがあり介護の仕事に向いているといえますが、50代以上は人生経験を活かした人間力でクライアントとの信頼関係を築くことができます。
たしかに体力では若い世代にはかないませんが、それまでのキャリアを活かしてマネジメント側として活躍する道も多くあります。実際に、介護業界しか知らない方よりも一般企業での経験がある方の方が、介護業界の固定観念にとらわれず業務改革やマネジメントで力を発揮しているケースも多くあります。
介護業界は常に人材不足であり、経験豊富な50代以上の方が活躍する場は多くあります。介護の仕事に興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
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