介護現場で見つけた、介護という仕事の魅力

介護未経験だった私の不安を一瞬で消してくれた一つのこと

私が初任者研修を取得して初めて務めた介護のお仕事がデイサービスと有料老人ホームの複合施設でした。

有料老人ホームも、自立している方が入居されている棟と、心身や身体に障がいを持つ方が入居されている棟がありました。

介護業界未経験だった私は不安も何もどんなところなのかも分からず、一つ言えば自分に介護の仕事なんて務まるのか…?というところでした。

幼少時代は祖父母に育てられた私は、その当時から色んな話を聞かされ、戦後の大変な時代の日本を支えてこられた高齢者の方に対しての尊敬は若い頃からずっと持っていました。

なので、介護を始めた当時は分からなかったり、困ったりしたら甘えてやれって気持ちもどこかにあり、意外と不安も少なかったように思います。

私の場合、それが上手くいき、施設の利用者からは孫のように可愛がられ、いつも出勤を心待ちにしてくれていました。

介護の仕事に就くまでは全く違う業種だったので、何が不安だったかと言えば

おむつ交換でした。

私は潔癖症まではいきませんが、例えば家のお風呂場の家族の髪の毛なども嫌なくらいでしたので、そんな私が人のおむつを替えて、処理できるのか、そこだけが気がかりでした。

初任者研修では実際の介護現場を想定して介護技術の演習があり、受講生同士で食事介助や更衣、おむつ交換など学びました。

研修中は果たして実際に介護の現場に出て自分に出来るのか…と不安があったものの

実際施設で研修を受け、初めてのおむつ交換も難なく出来ました。

私は実際に自分が介護現場に立った時に「介護を業務と思わないでおこう。」と思うようにしました。

私は実際に自分が介護現場に立った時に

「介護を業務と思わないでおこう。」と思うようにしました。

そして入社後の研修の時に先輩にお願いして、おむつを数枚分けてもらい、実際にどんな気持ちなのか実体験をしてみたのです。(読まれているのがお食事中ならすみません。)

そして入社後の研修の時に先輩にお願いして、おむつを数枚分けてもらい、実際にどんな気持ちなのか実体験をしてみたのです。

(読まれているのがお食事中ならすみません。)

その時に思ったことが、自分が高齢者になり、自立してトイレにいけない状況になっても人におむつ交換なんてされるのは嫌だ。

ただ、実際におむつで実体験を経験し同時に思ったことが不快感で仕方ない。。。

たとえ認知症になったとしても、身体に障がいがあったとしても、感覚があるなら不快感は同じようにありますよね。

そう考えたら汚いとか臭いとか思う暇もなく、早くスッキリ気持ちよくなってもらおうという気持ちで知らないうちに慣れていました。

同じ人間の親から生まれ、生きてこられてる訳ですから、利用者の気持ちに立てば同じだと思うのです。

介護の支援をする上で一番大事なのは知識でも、技術でもなく、まず初めは「心」

そして相手を想う気持ちが一番大事だなと思います。

相手を想う気持ちって自分がされて嬉しいこと、嫌なこと、これは人間ならだいたい同じかなと思います。だったら、逆の立場に立って考えることで、触れる手のすべての動作に心が伝わります。

この時、業務と捉えてる自分だったら、汚い、臭いという気持ちや、自分本位の介護になってしまっていたかもしれません。

昔、ある利用者が話してくれたことがありました。

「介護士の指が触れた瞬間に伝わるんだよ」と。

確かにそうですね。

全然違うけれど、美容室に行ったときに洗髪の仕方一つでその人のまごころが伝わることがあります。

介護となると利用者は自分の身体を介護士にあずける訳ですから、自分たち介護士以上に不安です。

これはどんなに長年介護の業界で努められても、どんなにテキパキとこなす介護技術が身についていたとしても、「まごころ」にかなうものはありません。

介護の知識、介護の技術は必ず後から上達してきます。

それに初任者研修で学び、ちゃんと修了することで最低限の知識はしっかり身に付きます。

初の介護現場に出たら上手く介護出来るかな?と考えるより、まず利用者と心を通わせることが介護で必要なことだと私は思うのです。

こんな感じで始まった私の介護士としてのスタート。

私が初めて介護の世界に足を踏み入れた当時から「介護の3K」と言われていました。

自分がこの業界に入ってみて意外と3Kなんて少しも感じませんでした。

人によっては介護の仕事が合わない人も当然います。

それに決して楽なお仕事ではありません。

人の生活を支え、命を護るわけですから、もちろんその分責任も大きいです。

でも、それ以上に人生の大先輩である利用者から教わることで自分自身の人としての在り方であったり、介護の研修では習えない人生について多くを学ばせてもらいました。

当然、人には終わりもあり、施設で最期を迎える方もおられます。

もちろん悲しいことです。

実際に私も初めてその時を経験したときは3日間凹み仕事どころじゃなかった時もありました。

でも、その利用者が数十年生きてこられた人生の最後のページに私と過ごした日々が一番新しく残っていると思うとどこか誇らしい気持ちにもなりました。

だから、ただ単に介護=就業先ではなく、人生経験をさせてもらえる場所であり、共に生き過ごす場所だと思うのです。

介護って本当に良いもんですよ!

編集後記

どんな仕事でも初めは不安があります。

特に人とかかわる仕事ならなおさらですよね。

介護でも訪問介護となると1対1での支援しなります。

もし仮に自分にコミュニケーション能力がないとしても、相手の気持ちに立って心もって接することで利用者から自分の心のドアを開いてくれ、いつの間にか会話が弾んでいるなんてこともあります。

訪問介護で何人もそんなスタッフさんもいました。

介護の業界だけではなく、心を通わせることは本当に大事なことです。

世の中には高齢者や障がい者を自分から見て弱者と捉える人もいるかもしれません。

しかし、今のような豊かな暮らしではなく、戦後を生きてこられた方々の生きざまや知恵は本当に学びになります。

障がい者の方たちも自分たち以上に普通に生活を過ごせるように生きようという気持ちを持ってらっしゃいます。

そういった方々から教わること、励まされることも沢山あります。

まずは「心」をもって接する気持ち、そして資格研修で身につける知識を併せ持っていれば、大丈夫です。

きっと数年後にはスーパー介護士となって、第一線で活躍されていることでしょう。

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