【実務者研修】実務者研修の実技試験は怖くない|評価内容と再挑戦の仕組みをやさしく解説

【実務者研修の実技試験は怖くない】|評価内容と再挑戦の仕組みをやさしく解説

「実務者研修の実技試験って何をやるんだろう」「もし落ちたら修了できないのかな」

――と不安に感じていませんか。これから受講する方も、すでにスクーリングを控えている方も、評価の内容や合格基準が気になりますよね。

実は、実務者研修で「実技試験」と呼ばれるものには複数の場面があり、混同されやすいポイントでもあります。

この記事では、現場経験のある先輩の目線で、介護過程IIIと医療的ケアの演習評価の中身、落ちたときの対応、国家試験の実技試験との関係まで、順番に整理してお伝えします。

この記事のポイント

この記事のポイント
  • 実技試験は「介護過程III」と「医療的ケア」の演習評価が中心
  • 落ちても補講で再挑戦できる仕組みになっている
  • 国家試験の実技試験は2025年から完全に廃止された

実務者研修の実技試験ってどんなもの?まずは基本から整理

実務者研修の実技試験ってどんなもの?まずは基本から整理

実務者研修で「実技試験」と呼ばれるのは、スクーリング(通学)で行う介護過程IIIと医療的ケアの演習評価です。
法令で統一された修了試験は決まっておらず、各スクールが独自に評価する仕組みになっています。

「実技試験」と呼ばれる場面は1つではない

実務者研修について調べていると、「実技試験」という言葉が複数の場面で出てきて混乱しますよね。
整理すると、主に次の2つの場面に分かれます。

  • 実務者研修のスクーリング中に行う、介護過程IIIと医療的ケアの演習評価
  • 介護福祉士国家試験の実技試験(こちらは別物。後述しますが、現在は廃止されています)

この記事のテーマである「実務者研修 実技試験」は、前者を指していることがほとんどです。
国家試験の実技試験との違いは、後半のH2-6で改めて整理します。

まずは実務者研修の中で行われる演習評価について見ていきましょう。

法令上、統一された修了試験は決まっていない

実務者研修のカリキュラムは、厚生労働省の指定基準で「合計450時間(無資格者の場合)」と決められていますが、修了試験そのものについては法令で義務付けられていません。

そのため、修了試験を実施するかどうか、内容をどうするかは、各スクールに任されています。
多くのスクールでは、通信課題の確認テストとあわせて、スクーリングの中で介護過程IIIと医療的ケアの演習評価を行うスタイルが一般的です。

各スクールが独自に評価している

「修了試験」と聞くと、国家試験のように一発勝負のイメージを持つかもしれません。
けれど実態は、スクーリングの演習の中で講師が一人ずつ手順を確認し、適切にできているかを評価するスタイルがほとんどです。

「試験」というよりは「実技の確認」に近いと考えてもらうと、気持ちが楽になります。
手順を覚えること以上に、利用者さんへの声かけや観察を丁寧にできるかが評価のポイントです。

実務者研修のスケジュール

介護過程IIIの実技試験では何を評価される?

介護過程IIIの実技試験では何を評価される?

介護過程IIIの実技試験では、事前にアセスメントした利用者情報をもとに、介護計画の立案・実施・評価の一連の流れを実演します。手順の正確さだけでなく、声かけや観察といった現場対応力が見られます。

介護過程IIIの演習で行うこと

介護過程IIIは、実務者研修の通学科目の中でも中心となる演習です。1人の利用者さんを想定し、次のような一連のプロセスを実演します。

  • 利用者さんの情報を収集する(アセスメント)
  • 課題を整理し、目標を立てる
  • 具体的な介護計画を作る
  • 実際に介助を実施する
  • 結果を振り返り、計画を見直す

この5つのプロセスを、座学とロールプレイの両方で学んでいきます。
スクーリングの最終日近くに、実技試験として一連の流れを実演する形式が多いです。

講師がチェックする3つのポイント

介護過程IIIの実技試験で講師が見ているのは、手順を完璧にこなすことよりも、現場で必要になる基本的な対応力です。具体的には、次の3つがよく見られます。

  • 声かけ:介助の前後で利用者さんに何をするか伝えているか
  • 観察:表情や体調の変化に気づけているか
  • 安全配慮:転倒や事故を防ぐ姿勢、立ち位置がとれているか

現場で働いた経験のある方なら、ふだん自然にやっていることばかりです。
緊張で頭が真っ白になっても、「目の前の利用者さんに失礼のないように」と意識すれば、自然と評価されるポイントを押さえられます。

介護過程IIIのスクーリングは5日程度、医療的ケアと合わせて約7日

介護過程IIIのスクーリングは、保有資格にもよりますが5日程度が一般的です。
これに医療的ケアの演習2日程度が加わり、スクーリング全体では合計約7日となります。

いきなり最終日に実技試験を受けるわけではなく、初日から少しずつグループワークやロールプレイを重ねて、徐々に評価対象の演習に近づいていきます。

最終日の実技試験は「これまでの積み重ねの確認」という位置づけ。
日々の演習にしっかり取り組んでいれば、本番で大きく崩れることはほとんどありません。

医療的ケアの実技試験で評価される内容

医療的ケアの実技試験で評価される内容

医療的ケアの実技試験では、人型シミュレーターを使って喀痰吸引と経管栄養の手順を実演し、規定回数を実施する必要があります。ただし、この演習を修了しただけでは、現場で医療的ケアを実施することはできません。

喀痰吸引の演習評価

喀痰吸引(かくたんきゅういん)は、利用者さんの口や鼻、気管カニューレ内部にたまった痰を吸引するケアです。
実務者研修の演習では、シミュレーター(人型の練習用人形)を使って次の3パターンを練習します。

  • 口腔内(こうくうない)の吸引:5回以上
  • 鼻腔内(びくうない)の吸引:5回以上
  • 気管カニューレ内部の吸引:5回以上

それぞれを規定の回数、正しく実施できると修了評価の合格となります。
手順だけでなく、吸引前後の利用者さんへの声かけや観察、感染予防の手順までが評価対象です。

経管栄養の演習評価

経管栄養(けいかんえいよう)は、口から食事をとれない方に、チューブを通して栄養剤を注入するケアです。
実務者研修の演習では、次の2パターンを練習します。

  • 胃ろう・腸ろうからの注入:5回以上
  • 経鼻経管栄養(鼻からチューブを入れる方法):5回以上

こちらも喀痰吸引と同じく、規定回数を正しく実施できると合格です。
チューブの位置確認や注入速度のコントロール、注入中の観察など、安全管理の手順が細かく評価されます。

演習を修了しても、現場で実施するには別の手続きが必要

ここは多くの方が誤解しているポイントなので、しっかり確認しておきましょう。
実務者研修の医療的ケア演習を修了しても、その時点では現場で喀痰吸引や経管栄養を実施することはできません。

実際に現場で医療的ケアを行うには、次の4つのステップが必要です。

  • 実務者研修を修了する(喀痰吸引等研修の基本研修の一部が免除される)
  • 喀痰吸引等研修の実地研修を別途受講する(指導看護師の指導下で)
  • 都道府県に「認定特定行為業務従事者」として登録申請し、認定証の交付を受ける
  • 勤務先の事業所が「登録特定行為事業者」として都道府県に登録する

このフローを経て、はじめて特定の利用者さんに対して医療的ケアを実施できるようになります。
「実務者研修を修了したから明日から喀痰吸引できる」というわけではないので、求人情報や事業所の説明を見るときも気をつけてください。

実務者研修と喀痰吸引の関係

実技試験に落ちたらどうなる?

実技試験に落ちたらどうなる?

実技試験に一度で合格できなくても、多くのスクールでは補講や再評価が用意されています。
「落ちたら修了できない」と過度に心配する必要はなく、合格まで挑戦できる仕組みになっているケースがほとんどです。

その場で再挑戦できるケース

実技試験の途中で手順を間違えても、講師がその場でアドバイスをくれて、もう一度挑戦させてくれることがほとんどです。「ここで失敗したら終わり」という雰囲気ではなく、「できるようになるまで一緒に確認しましょう」という姿勢で進められます。

特に医療的ケアの演習は、規定回数を成功させる必要があるため、途中で詰まることもあります。
その場合は落ち着いて、講師の指示に従って手順を整理し直しましょう。

別日に補講を受けるケース

演習日のうちにどうしても合格まで届かなかった場合は、別日に補講を受けて再評価という形になります。
スクールによっては補講や再評価が無料で受けられる場合があるので、申込み前に確認しておくと安心です。

補講を受けることになっても、「向いていない」「修了できない」とは限りません。
むしろ、苦手な部分を集中的に練習できる機会と捉えて、前向きに取り組んでください。

「合格まで指導する」が一般的な仕組み

実技試験は、受講生を選別するためのものではありません。介護現場で安全にケアを実施できる知識と技術を身につけてもらうための、確認の場です。

多くのスクールでは「合格まで指導する」「補講でフォローする」という姿勢で運営されています。
一度で完璧にできなかったとしても、その経験こそが現場での自信につながります。気負わず、目の前の演習に集中して取り組みましょう。

実技試験に向けた準備のポイント

実技試験に向けた準備のポイント

実技試験で慌てないためには、通信課題の段階から演習を意識した学習が大切です。
テキストの手順を読み込み、当日は手順を声に出して確認しながら取り組むと、自然と体に染み込んでいきます。

通信課題の段階でできる準備

実務者研修の大半は自宅学習(通信課題)です。
実技試験というとスクーリング当日の話に思えますが、実は通信学習の段階で土台を作っておくと、当日かなり楽になります。

  • テキストの「手順」のページに付箋を貼り、繰り返し読む
  • 医療的ケアのテキストに付いているDVDがあれば、スクーリング前に視聴しておく
  • 声かけのフレーズを実際に口に出して練習する

「家で1人で声かけ練習なんて恥ずかしい」と感じるかもしれませんが、本番でいきなり言葉が出てくるほうが大変です。
少しずつ口に慣らしておくと、当日の緊張がぐっと減ります。

演習日に意識したいこと

スクーリング当日の演習で意識したいのは、次の3つです。

  • 手順を1つずつ声に出して確認する
  • 利用者役の人に必ず声かけをしてから次の動作に移る
  • わからない部分はそのまま流さず、その場で講師に確認する

焦って手順を飛ばすより、ゆっくりでも順番通りに進めるほうが評価されます。
現場でも同じです。利用者さんの安全を第一に考える姿勢が、自然と評価されるポイントになります。

わからない箇所は当日のうちに講師に質問する

演習で「うまくできなかった」「手順が曖昧だった」という箇所は、その日のうちに講師に質問しておくのが鉄則です。
後日に持ち越すと、何が分からなかったかも忘れてしまいがちです。

土屋ケアカレッジのように現場経験のある講師がそろっているスクールでは、教科書通りの答えだけでなく「現場ではこう判断する」という実践的なアドバイスももらえます。

せっかくの機会なので、遠慮せずに質問しましょう。

医療的ケアの試験対策

介護福祉士国家試験の実技試験は2025年から廃止された

介護福祉士国家試験の実技試験は2025年から廃止された

介護福祉士国家試験の実技試験は、第37回(2025年1月実施)から完全に廃止されました。
これから国家試験を受験する方は、筆記試験のみの対策で大丈夫です。実務経験ルートで受験する方も、当然実技試験は不要です。

2025年から実技試験は完全に廃止された

介護福祉士国家試験の実技試験は、第37回(2025年1月実施)から完全に廃止されました(公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公式情報より)。

それ以前は、福祉系高校ルート・EPAルートの一部の方に実技試験が課されていましたが、現在はすべての受験ルートで筆記試験のみの実施となっています。

実務経験ルートで受験する方の手続き

実務経験3年以上+実務者研修修了で受験する「実務経験ルート」は、介護福祉士国家試験の受験者の約9割を占める最も一般的なルートです。
このルートで受験する場合、もともと実技試験は免除されていましたが、2025年からは全ルートで実技試験そのものがなくなりました。

つまり、「実務者研修の実技試験」と「介護福祉士国家試験の実技試験」は、もう混同する必要がありません。
実務者研修内の実技試験(介護過程III・医療的ケアの演習評価)だけに集中すれば大丈夫です。

国家試験の試験日程と受験申し込みの流れ

介護福祉士国家試験は、例年1月下旬に筆記試験が実施されます。
受験申し込みは前年の8〜9月頃が締切で、詳細は社会福祉振興・試験センターの公式サイトで最新情報を確認してください。

実務経験ルートで受験する場合、申し込み時点で「実務者研修修了見込み」でも受験申し込みが可能です。
試験実施年度の3月31日までに実務者研修を修了すれば、見込みでの申し込みが受理されます。

受講のタイミングに迷う方は、スクールに相談してみるとスケジュールを一緒に考えてくれます。

土屋ケアカレッジの実務者研修が選ばれる理由

土屋ケアカレッジの実務者研修が選ばれる理由

土屋ケアカレッジは重度訪問介護を全国展開する株式会社土屋が母体で、医療的ケアの実施に直結する第3号研修まで同じグループ内で受講できます。現場経験豊富な講師による少人数制で、実技演習も丁寧にサポートします。

母体の株式会社土屋が重度訪問介護のパイオニア

土屋ケアカレッジを運営する株式会社土屋は、重度訪問介護を全国で展開しています。
ALSや筋ジストロフィーなどの難病、脳性麻痺、脊椎損傷など、重度の障害をお持ちの方の在宅生活を支えています。

重度訪問介護の現場では、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアが日常的に必要になります。
そのため土屋ケアカレッジでは、医療的ケアの演習指導にも特に力を入れています。

第3号研修のコースも提供している

実務者研修を修了した後、現場で医療的ケアを実施するためには、喀痰吸引等研修の実地研修を受講し、勤務先事業所が都道府県の登録特定行為事業者となる必要があります。

土屋ケアカレッジでは「喀痰吸引等研修(特定の者対象)・第3号研修」のコースも提供しているため、実務者研修を修了した後の次のステップも見えやすい環境です。

「医療的ケアまでしっかり学んで、現場で実施できるようになりたい」と考えている方には、キャリアの道筋を考えやすいスクールです。

現場経験のある講師による少人数制

土屋ケアカレッジの講師は、介護現場や医療現場での経験を持つ専門職です。
テキスト通りの説明だけでなく、「現場ではこう対応するんだよ」という実践的なアドバイスをもらえます。

少人数制なので、実技演習でも一人ひとりに目が届きます。
「みんなの前で実技をやるのが恥ずかしい」「分からないことを質問しづらい」という方でも、落ち着いて演習に取り組める雰囲気です。

土屋ケアカレッジの特徴

土屋ケアカレッジの実務者研修

重度訪問介護のパイオニア・株式会社土屋が運営。
現場経験豊富な講師による少人数制で、実技演習も丁寧にサポートしています。

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よくある質問

よくある質問

実技試験の合格率はどのくらいですか?

実務者研修の実技試験は法令で統一されておらず、各スクールが独自に評価しているため、公式な合格率の統計はありません。
ただし、ほとんどのスクールでは合格するまで補講や再評価で対応しているため、最終的に修了できないケースは多くないとされています。気負わず、目の前の演習に集中して取り組みましょう。

医療的ケアの演習に自信がないのですが、受講できますか?

医療的ケアの演習は、シミュレーター(人型の練習用人形)を使って一つひとつの手順を講師がサポートしながら進めるため、未経験の方でも安心して取り組めます。
土屋ケアカレッジでは現場経験のある講師がそろっており、規定回数の合格までしっかり指導しています。
不安な方は資料請求や説明会で雰囲気を確認するのもおすすめです。

実務者研修を修了すれば、現場で医療的ケアを実施できますか?

いいえ、実務者研修の医療的ケア演習を修了しただけでは、現場で喀痰吸引や経管栄養を実施することはできません。実際に現場で医療的ケアを行うには、喀痰吸引等研修の実地研修を別途受講し、都道府県に「認定特定行為業務従事者」として登録、勤務先事業所が「登録特定行為事業者」として登録される必要があります。
土屋ケアカレッジでは、これらのステップまで一貫してサポートしています。

実技試験を怖がりすぎず、自分のペースで準備しよう

実技試験を怖がりすぎず、自分のペースで準備しよう

実務者研修の実技試験は、受講生をふるい落とすための関門ではありません。
「介護現場で安全にケアを実施できるか」を一緒に確認するための、いわば仕上げの場です。

落ちても補講で再挑戦できる仕組みになっており、講師は合格まで丁寧にフォローしてくれます。
大切なのは、当日完璧にこなすことより、通信課題の段階から少しずつ準備を進めておくこと。

テキストを読み込み、声かけを口に出して練習し、わからない部分は質問する。
この基本を押さえれば、実技試験は自然と乗り越えられます。

なお、介護福祉士国家試験の実技試験は2025年から廃止されているので、これから国家試験を受験する方は、筆記試験対策に集中できます。

スクール選びで迷っているなら、「サポート体制」と「振替制度」をチェックポイントにしてみてください。
土屋ケアカレッジは現場経験のある講師による少人数制で、実技演習も一人ひとりに目が届く環境です。

気になる方は、お近くの教室を確認して、まずは資料請求から始めてみてください。

土屋ケアカレッジの実務者研修

重度訪問介護のパイオニア・株式会社土屋が運営。現場経験豊富な講師による少人数制で、実技演習も丁寧にサポートしています。

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